11月の新刊:『ロトチェンコとソヴィエト文化の建設』
2014年 12月 29日 コメントは受け付けていません。
ロトチェンコとソヴィエト文化の建設
河村彩
A5判上製/376頁+別丁図版8頁/定価=6000円+税 好評発売中!
ISBN 978−4−8010−0076−6 C0070
装幀者: 宮村ヤスヲ
革命期ソヴィエト,ロトチェンコが夢見たものは――
抽象絵画・デザイン・写真などの視覚表現を刷新したロトチェンコ。これまでの研究書では取り上げられなかった抽象絵画やフォト・ルポルタージュなどを分析し,同時代の芸術家や批評家の理論および実践との関係をたどる。アートを超えた,社会主義社会の生活文化の創造があきらかになる。
【目次】
はじめに
第一部 絵画からコンストラクションへ
第一章 システムとしての絵画
第二章 コンストラクション
第二部 デザイン――生活建設
第三章 生産主義理論
第四章 事物は同志――家具のデザイン
第五章 意味と造形の組織化
第三部 写真――社会主義の視覚的言語
第六章 視覚の革命
第七章 ドキュメンタリーと集団制作
第八章 『建設のソ連邦』
おわりに
【著者紹介】
河村彩(かわむらあや) 1979年,東京都に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専攻はロシアおよびソヴィエトを中心とする近現代美術,表象文化論。現在,日本学術振興会特別研究員。主な著書に,『ロシア文化の方舟――ソ連崩壊から二〇年』(共著,東洋書店,2011年)などがある。
【関連書】
ロシア・アヴァンギャルドの世紀――構成×事実×記録 江村公 4000円+税
危機の時代のポリフォニー――ベンヤミン,バフチン,メイエルホリド 桑野隆 3000円+税
全体主義芸術 イーゴリ・ゴロムシトク/貝澤哉訳 7000円+税
ボリシェヴィズムと〈新しい人間〉――20世紀ロシアの宇宙進化論 佐藤正則 3500円+税
最後の絵画 ニコライ・タラブーキン/江村公訳 3000円+税
零の形態――スプレマチズム芸術論集 カジミール・マレーヴィチ/宇佐見多佳子訳 4000円+税