書評『サルコジとは誰か?』(『AERA』)

2009年 7月 13日 コメントは受け付けていません。

sarkozy_aera1都内では本日発売の『AERA アエラ』 (7/20号)の
「今週の3冊」欄で、『サルコジとは誰か?』
ピックアップされています。500字ほどの無署名記事ですが、
本書のコンセプトを手際よくまとめていただいてますので、
ぜひご覧ください。デモや暴動など、個人の権利にこだわる
フランスでは、原書が3万部のベストセラーといいます。
「愚か者」ばかりが汲々として権力を握る日本でも、
もっと読者を獲得してくれないものか、と(個人的には)願っています。(編集部 naovalis)

本書で一貫して描かれることは、「愚か者」を国家元首にしてしまう
「資本主義」の猛威についてだ。著者は圧倒的な「貧富」の「壁」を
崩す可能性を模索し、提案する。「移民問題」も「経済格差」も
他人事ではない。フランス本国ではベストセラーになったという本書から
我々は何を学ぶべきだろうか。


ちなみに、著者の アラン・バディウについては、以下のリンク先で原書刊行後の
動画を観ることができます(邦訳つき)。おもしろいですよ!
http://www.dailymotion.com/video/x3vjw6_alain-badiou-sub_politics


アラン・バディウ著/榊原達哉訳

『サルコジとは誰か?——移民国家フランスの臨界』

四六判上製224頁/定価=2200円+税 絶賛発売中!
ISBN978-4-89176-703-7 C0030

Comments are closed.