2月の新刊:氷山へ《批評の小径》
2015年 4月 28日 コメントは受け付けていません。
氷山へ
J・M・G・ル・クレジオ(著)
中村隆之(訳)
今福龍太(解説)
判型:四六判上製
頁数:143頁
定価:2000円+税
ISBN:978−4−8010−0082−7 C0098 好評発売中!
装幀者: 宗利淳一
“ことばの極北”への旅――
“「イニジ」「氷山」、これらは、フランス語が生み出したもっとも美しく、もっとも純粋で、もっとも真実な詩のうちでも究極の二篇だ。”2008年にノーベル文学賞を受賞したル・クレジオの思考と実践に大きな影響を与えた孤高の詩人アンリ・ミショーの至高の詩編「氷山」「イニジ」について、“読むことは旅すること”だと語るル・クレジオが、包括的かつ詩的に綴る珠玉の批評-エッセイ。
目次:
氷山へ
イニジ/アンリ・ミショー
イニジ
ことばの氷海への至上の誘い/今福龍太
訳者あとがき
著者・訳者紹介:
J・M・G・ル・クレジオ 1940年,南仏ニースに生まれる。小説家。1963年のデビュー作『調書』でルノドー賞を受賞。2008年にノーベル文学賞を受賞。主な作品に,『物質的恍惚』(豊崎光一訳,岩波書店,2010),『悪魔祓い』(高山鉄男訳,岩波書店,2010),『隔離の島』(中地義和訳,筑摩書房,2013)などがある。
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中村隆之(なかむらたかゆき) 1975年,東京都に生まれる。東京外国語大学大学院博士課程修了。現在,大東文化大学専任講師。専攻,フランス語圏カリブ海文学。主な著書に,『カリブ-世界論』(人文書院,2013)などがある。