3月の新刊:平成ボーダー文化論《水声文庫》

2015年 4月 28日 コメントは受け付けていません。

平成ボーダー文化論
平成ボーダー文化論
阿部嘉昭(著)


判型:四六判上製
頁数:434頁
定価:4500円+税
ISBN:978−4−8010−0089−6 C0070 好評発売中!
装幀者: 宗利淳一


内容紹介:
平成の不気味――
ままならない時代について

1989年以降におこった大小さまざまな事象をもとに,犯罪,メディア,若者,音楽,写真,女性,アダルトビデオ,漫画などについて縦横に論じ,「平成」という時代を裏側から考察した衝撃の日本文化論。


目次:
序章 一九八九年論
第一章 もがく仕種の可愛さこそが――「不快の快」時代の魅力的な身振りだ
第二章 「死にたい」と「殺したい」のあいだ――「十七歳」の犯罪について
第三章 全体化の虚偽,現代的自殺――入間市「ネット心中」事件について
第四章 「稀薄」がキーワード 二十代はデュシャンの泉?
第五章 人界を穿つ闇――三角みづ紀『オウバアキル』書評
第六章 境界が溶けてゆく――太陽肛門スパパーン『馬と人間』について
第七章 一点に心を集めて小さくなってゆく――九〇年代後半のゆらゆら帝国について
第八章 ロボットと性
第九章 「小さな画面」の不如意を慈しむことについて
第十章 写真都市彷徨
第十一章 世界は一人の女に集約される
第十二章 ネット時代の書簡
第十三章 ドキュメンタリーとしてのアダルト・ビデオ
終章 境界突破した身体がそれじたい境界化する――あとがきにかえて


著者紹介:
阿部嘉昭(あべかしょう) 1958年、東京都に生まれる。慶應義塾大学法学部卒業。専攻,映画・サブカルチャー研究,詩歌論。現在,北海道大学大学院文学研究科准教授。2014年,詩集『ふる雪のむこう』(思潮社,2013)で第48回北海道新聞文学賞受賞。詩論集『換喩詩学』(思潮社,2014)で第6回鮎川信夫賞受賞。主な著書に,『日本映画オルタナティヴ』(彩流社,2012),『映画監督 大島渚』(河出書房新社、2013)などがある。

Comments are closed.