3月の新刊:幽霊の真理 絶対自由に向かうために《水声文庫》
2015年 4月 28日 コメントは受け付けていません。
幽霊の真理 絶対自由に向かうために
荒川修作+小林康夫(著)
判型:四六判上製
頁数:304頁
定価:3000円+税
ISBN:978−4−8010−0088−9 C0070 好評発売中!
装幀者: 宗利淳一
内容紹介:
荒川の声が聞こえる――
《ぼくはこんな問いをあなたにしてみたい――「月に春はあるかねえ。火星には春があるかねえ。」》
身体の可能性を〈建築〉に見出そうとする荒川と,哲学者・小林が,美術・文学・哲学を横断しながら,あらゆる既成の概念の根幹を問い,「知の総合」を目指す,衝撃の対話。
目次:
月には春があるかねえ
共同の場があれば出発は可能だ
場それ自身が行為であり出来事なんだ
物語のない世界に行かなくちゃいけない
身体の幽霊化,イメージとしての身体
人間の歴史は間違いのカタログだ
一日も早く自由の自由に向かうために
図版一覧
あとがき
著者紹介:
荒川修作(あらかわしゅうさく) 1936年,名古屋市に生まれ,2010年,ニューヨークに没した。美術家/建築家。1961年に渡米,以降ニューヨークを拠点に,夫人で詩人のマドリン・ギンズとともに活動。主な建築作品に,「養老天命反転地」(岐阜県,1995),「三鷹天命反転住宅」(東京都,2005)など。主な著書には,『建築―宿命反転の場』(1999),『生命の建築』(藤井博巳との共著,水声社,1999)『三鷹天命反転住宅――ヘレン・ケラーのために』(2008,ともに水声社),などがある。
*
小林康夫(こばやしやすお) 1950年,東京都に生まれる。東京大学大学院博士課程,パリ第Ⅹ大学(ナンテール)大学院博士課程修了。現在,東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。専攻,フランス文学,哲学。主な著書には,『無の透視法』『不可能なものへの権利』(ともに,書肆風の薔薇/水声社,1988),『思考の天球』(水声社,1998),『こころのアポリア』(羽鳥書店,2013)などがある。