9月新刊:ジョルジュ・バタイユの反建築
2015年 10月 2日 コメントは受け付けていません。
ジョルジュ・バタイユの反建築
――コンコルド広場占拠
ドゥニ・ オリエ(著)
岩野卓司・神田浩一・福島勲・丸山真幸・長井文・
石川学・大西雅一郎訳(訳)
判型:A5判上製
頁数:378頁
定価:4800円+税
ISBN:978−4−8010−0126−8 C0098 好評発売中!
装幀者:宗利淳一
内容紹介:
バタイユの第一作「ランスのノートルダム大聖堂」。建築をめぐるこのテクストを永遠に抹殺し続けること、それこそがバタイユにとっての「書く」ということだった……。ベルナール・チュミなど「脱構築主義」の建築家たちにも絶大な影響を与えた、反建築論。バタイユ研究の必携書。
目次:
ヘーゲル的構築物
建築の隠喩
迷宮、ピラミッドそして迷宮
帝王切開
「人生の日曜日」
註
訳者あとがき
著者について:
ドゥニ・オリエ(Denis Hollier) 1942年、ヴェルサイユに生まれる。現在、ニューヨーク大学教授。専攻、20世紀文学。バタイユの全集や「社会学研究会」のテクストの編纂者として知られている。主な著書に、Politique de la prose: Jean-Paul Sartre et l´an quarante(Gallimard, 1982)、Les Dépossédés: Bataille, Caillois, Leiris, Malraux, Sartre (Minuit, 1993)などがある。
訳者について:
岩野卓司(いわのたくじ) 1959年、埼玉県に生まれる。パリ第四大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。現在、明治大学法学部・教養デザイン研究科教授。専攻、思想史。主な著書に、『ジョルジュ・バタイユ』(水声社、2010)、『贈与の哲学』(明治大学出版会、2014)、『他者のトポロジー』(編著、書肆心水、2014)などがある。
神田浩一(かんだこういち) 1965年、鹿児島県に生まれる。パリ第七大学博士課程修了。博士(文学)。現在、一橋大学・東京藝術大学ほか非常勤講師。専攻、現代フランス文学・思想。主な著書に『危機のなかの文学』(共著、水声社、2010)。訳書に、ジョルジュ・バタイユ『聖なる陰謀』(共訳、筑摩書房、2006)などがある。
福島勲(ふくしまいさお) 1970年、埼玉県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、北九州市立大学文学部准教授。専攻、フランス文学・思想。主な著書に、『バタイユと文学空間』(水声社、2011)、『トラウマと喪を語る文学』(共著、朝日出版社、2014)、『フランス文化読本』(共編著、丸善出版、2014)などがある。
丸山真幸(まるやままさゆき) 1974年、埼玉県に生まれる。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、津田塾大学非常勤講師。専攻、フランス文学。
長井文(ながいあや) 1974年、東京都に生まれる。ジュネーヴ大学留学(DEA取得)を経て、東京大学人文社会系研究科博士課程満期退学。お茶の水女子大学・東京理科大学ほか非常勤講師。専攻、フランス文学。主な著書に、『フランス文化辞典』(共著、丸善出版、2012)などがある。
石川学(いしかわまなぶ) 1981年、群馬県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東京大学大学院総合文化研究科特任助教。専攻、フランス文学・思想。主な訳書に、叢書『アナール 1929―2010』第Ⅲ巻(共訳、藤原書店、2013)などがある。
大西雅一郎(おおにしまさいちろう) 1955年、大阪府に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。現在、成蹊大学経済学部教授。専攻、フランス現代思想・文学。主な著書に、『他者のトポロジー』(共著、書肆心水、2014)、訳書にジャック・デリダ『絵葉書』(共訳、水声社、2007)などがある。
関連書:
ジョルジュ・バタイユ 神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性/岩野卓司/4500円+税
バタイユと文学空間/福島勲/3000円+税
ジョルジュ・バタイユの《不定形》の美学/江澤健一郎/4500円+税
*
水声通信30 特集 ジョルジュ・バタイユ 2000円+税
水声通信34 特集 『社会批評』のジョルジュ・バタイユ 2500円+税
別冊水声通信 特集 バタイユとその友たち 3000円+税