9月新刊:小島信夫長篇集成⑥ 別れる理由Ⅲ

2015年 10月 2日 コメントは受け付けていません。

小島長篇集成6
小島信夫長篇集成⑥ 別れる理由Ⅲ
編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=千野帽子
月報=山城むつみ・安藤礼二・千石英世

A5判上製
648頁
定価9000円+税 好評発売中!
ISBN978-4-8010-0116-9 C0393
装幀:西山孝司

暴走しようとする散文の力と、それをある程度は統御し最小限の構造を与えようとする作者・小島信夫とが、あまりに長いあいだにわたってにらみ合いを続けるあいだに、この小説は例外的な長さと野放図な展開になってしまった。(千野帽子「解説」より)

著者生誕100年&没後10年記念出版!
小島信夫のすべての長篇小説を網羅するシリーズ、第3回配本。

連載期間12年半、全4000枚。夫婦・親子・男女の愛の錯綜と混沌を凄絶なまでに描き尽くし、旧来の小説の方法を悉く破砕する伝説的問題作、著者随一の超大作にして日本文学史上に異彩を放ち続ける現代文学の極北。

小説としての虚構性を維持できなくなった『別れる理由』は未聞の新局面へと突入。作者、そして実在の人物たちが登場、現実世界へと彷徨い出た主人公前田永造と対話を交わす。その先に仄見える、〈小説〉の新たなる可能性とは? 虚実の境を踏み越え、ついには我々の生きる現実をも小説化してしまった怪物的巨篇の最終巻。
 
★内容見本に付属の応募ハガキにて全巻ご予約・ご購入の方にはもれなく、小島信夫の魅力がいっぱいの小冊子『小島信夫の世界』(仮題、非売品)を進呈いたします。(2015年10月末日締切)。
★内容見本は全国の書店にて配布中です。小社へ直接ご請求いただく場合は、郵便切手82円分を同封の上、【〒112-0002 東京都文京区小石川2-10-1 水声社営業部・小島信夫係】までお願いいたします。
 
【次回配本】
①島/裁判/夜と昼の鎖 解説=春日武彦 予価8000円+税
 
【小島信夫の本】
《小島信夫短篇集成》
①小銃/馬 解説=千石英世 8000円+税
②アメリカン・スクール/無限後退 解説=芳川泰久 8000円+税
③愛の完結/異郷の道化師 解説=堀江敏幸 8000円+税
④夫のいない部屋/弱い結婚 解説=平田俊子 8000円+税
⑤眼/階段のあがりはな 解説=いとうせいこう 6000円+税
⑥ハッピネス/女たち 解説=中村邦生 7000円+税
⑦月光/平安 解説=保坂和志 7000円+税
⑧暮坂/こよなく愛した 解説=千野帽子 8000円+税

《小島信夫批評集成》
①現代文学の進退 解説=中村邦生 8000円+税
②変幻自在の人間 解説=都甲幸治 10000円+税
③私の作家評伝(全) 解説=千石英世 7000円+税
④私の作家遍歴Ⅰ 解説=保坂和志 6000円+税
⑤私の作家遍歴Ⅱ 解説=宇野邦一 6000円+税
⑥私の作家遍歴Ⅲ 解説=阿部公彦 6000円+税
⑦そんなに沢山のトランクを 解説=堀江敏幸 9000円+税
⑧漱石を読む 解説=千野帽子 8000円+税

小説の楽しみ 1500円+税
書簡文学論 1800円+税
演劇の一場面 2000円+税

未完の小島信夫 中村邦生+千石英世 2500円+税
小島信夫の読んだ本 小島信夫文庫蔵書目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
小島信夫の書き込み本を読む 小島信夫文庫関係資料目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
水声通信②/小島信夫を再読する 1000円+税

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