10月新刊:偽りの愛人《バルザック愛の狂気・夢魔小説選集》全5巻刊行開始!
2015年 11月 2日 コメントは受け付けていません。
バルザック愛の葛藤・夢魔小説選集1
偽りの愛人
私市保彦・加藤尚宏・澤田肇・博多かおる(訳)
判型:四六判上製
頁数:352頁
定価:3000円+税
ISBN:978−4−8010−0141−1 C0397 好評発売中
十九世紀前半のフランスにおける人間の情念と社会の裏面のすべてを描きだそうとした、百科全書的な巨人バルザック。その喜びと悲哀と苦悩をふくめ、恋愛のあらゆる局面を描きだした作品を編んだ新シリーズ(全5巻)が始まります。
内容紹介:
戦友であり、命の恩人であるラジンスキ伯爵に仕えるタデ・パス。互いに好意を抱くことを恐れ、伯爵夫人を遠ざけるため、サーカスの女芸人マラガに恋をしているとでっちあげるが……。
表題作を始め、愛と結婚によって狂わされていく女の悲劇を描いた「二重の家庭」「ソーの舞踏会」「捨てられた女」の四篇。
目次:
ソーの舞踏会
二重の家庭
偽りの愛人
捨てられた女
愛の裏切りと悲哀 私市保彦
訳者について:
私市保彦(きさいちやすひこ) 1933年、東京に生まれる。東京大学卒業、同大学大学院修士課程修了。武蔵大学名誉教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『ネモ船長と青ひげ』(晶文社、1976)、『幻想物語の文法』(晶文社/ちくま学芸文庫、1997)、『名編集者エッツェルと巨匠たち』(新曜社、2007)などがある。
加藤尚宏(かとうなおひろ) 1935年、東京に生まれる。早稲田大学卒業、同大学大学院博士課程修了。早稲田大学名誉教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『バルザック 生命と愛の葛藤』(せりか書房、2005)、訳書に、オーウェン『黒い玉』(1993)、バルザック『村の司祭』(1975、ともに東京創元社)などがある。
澤田肇(さわだはじめ) 1952年、北海道に生まれる。上智大学卒業、パリ第3新ソルボンヌ大学大学院博士課程修了(文学博士)。現在、上智大学文学部教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『フランス・オペラの魅惑』(上智大学出版、2013)、『パリという首都風景の誕生 フランス大革命期から両大戦間まで』(上智大学出版、2014)などがある。
博多かおる(はかたかおる) 1970年、東京に生まれる。東京大学卒業、同大学大学院およびパリ第7大学博士課程修了。現在、東京外国語大学大学院准教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『バルザック生誕200年記念論文集』(駿河台出版社、1999、共著)、『テクストの生理学』(朝日出版社、2008、共著)などがある。
*PDF版はこちら→バルザック愛の狂気パンフ表/裏
*内容見本は全国の書店にて配布中です。小社へ直接ご請求いただく場合は、郵便切手82円分を同封の上、【〒112-0002 東京都文京区小石川2-10-1 水声社営業部・小島信夫係】までお願いいたします。
【次回配本】
⑤三十女
関連書:
バルザック幻想・怪奇小説選集 《全五巻》 編集=私市保彦+加藤尚宏
1、百歳の人—魔術師 私市保彦訳 3000円
2、アネットと罪人 私市保彦監訳 澤田肇・片桐祐訳 3500円
3、呪われた子他 私市保彦・加藤尚宏・芳川泰久・澤田肇・片桐祐・奥田恭士訳 3500円
4、ユルシュール・ミルエ 加藤尚宏訳 3000円
5、動物寓話集他 私市保彦・大下祥枝訳 3000円
バルザック芸術/狂気小説選集 《全四巻》 責任編集=私市保彦・加藤尚宏・芳川泰久
1、知られざる傑作 他 【絵画と狂気】篇 私市保彦・芳川泰久・澤田肇・片桐祐・奥田恭士・佐野栄一訳 3000円
2、ガンバラ 他 【音楽と狂気】篇 私市保彦・加藤尚宏・博多かおる・大下祥枝訳 3000円
3、田舎のミューズ 他 【文学と狂気】篇 加藤尚宏・芳川泰久訳 3500円
4、絶対の探求 他 【科学と狂気】篇 私市保彦訳 3500円
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神秘の書 私市保彦・加藤尚宏・芳川泰久・大須賀沙織訳 A5判クロス装クロス函入 8000円