10月の新刊: 祭りばやしのなかで—評伝 高橋秀

2015年 11月 2日 コメントは受け付けていません。

祭り
祭りばやしのなかで―—評伝 高橋秀
谷藤史彦(著)

判型:A5判上製
頁数:242頁+別丁カラー16頁
定価:3800円+税
ISBN978-4-8010-0132-9 C0070 好評発売中!
装幀:齋藤久美子

高橋秀さんの絵もオブジェも、一言で云えば「エロス」に尽きる。
まろやかな線もきびしい直線も、生命の原点である男と女のエロスを象徴している。——瀬戸内寂聴

内容紹介:
1961年安井賞受賞後、イタリアにわたり30余年ローマでフォンタナの影響をうけ、絵画、版画、立体等幅広く美術活動をつづけ、独自の線とフォルムで「エロスの画家」と称される。その後、日本にもどり琳派の伝統美を継承し、新たな現代絵画を創作しつづける美術家の軌跡をたどる。

目次
はじめに
第1章 芸術と社会を考える
 Ⅰ 芸術と社会の関わり
 Ⅱ 若者を育てる
第2章 画家になる
 Ⅰ 祭の準備
 Ⅱ 画家になるまで
 Ⅲ 最初の評価
 Ⅳ 安井賞を受賞する
第3章 イタリアで考えたこと
 Ⅰ 空白の1年間
 Ⅱ 新しい空間を求めて
 Ⅲ エロティシズムの芽生え
 Ⅳ 建築空間への挑戦
第4章 エロスの画家の誕生
 Ⅰ エロスの画家
 Ⅱ 愛と生の造形表現
 Ⅲ イタリアでの生活
第5章 日本への回帰
 Ⅰ 大型化するエロスの絵画
 Ⅱ 日本への回帰

図版一覧
図版出典
あとがき

著者について
谷藤史彦(たにふじふみひこ) 1955年,岩手県に生まれる。早稲田大学第二文学部卒業。京都大学大学院にて博士(人間・環境学)を取得。現在,ふくやま美術館学芸課長,広島市立大学大学院非常勤講師。主な展覧会企画に「アフロ ブッリ フォンタナ」,「フランク・ロイド・ライトと武田五一」,「マッキアイオーリ」,「キネティック・アート」,「ピカソ展 誰でもわかる天才の名画」などがある。主な論文・著書に「ルチオ・フォンタナとイタリア20世紀美術」(博士論文),『20世紀の美術と思想』(共著,美術出版社,2002),『関西現代版画事情』(共著,美学出版,2007),『高松次郎を読む』(共著,水声社,2014)などがある。
 
関連書 
高松次郎を読む 真武真喜子+神山亮子+沢山遼+野田吉郎+森啓輔編 
4000円+税



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