11月新刊:ミヒャエル・ハネケの映画術

2015年 11月 20日 コメントは受け付けていません。

ハネケ書影
ミヒャエル・ハネケの映画術——彼自身によるハネケ
ミヒャエル・ハネケ/ミシェル・スィユタ/フィリップ・ルイエ(著)
福島 勲(訳)

判型:A5判上製
頁数:432頁
定価:3800円+税
ISBN:978−4−8010−0139−8 C0074 好評発売中!
装幀者:宗利淳一

内容紹介:
生い立ちから最新作『愛、アムール』まで!
『ファニー・ゲーム』で物議を醸し、『愛、アムール』で新たな境地を拓いた鬼才ミヒャエル・ハネケ。カンヌ映画祭で栄誉あるパルム・ドールを二回にわたって受賞した、数少ない監督の一人であり、アウシュヴィッツ以降の芸術を追究しつづけるハネケの創作の秘密をあかす、貴重なインタビュー集。

本書刊行に合わせて、11月21日より東京のシアター・イメージフォーラムにて「ミヒャエル・ハネケの映画術」も開催されます。
日本初上映のハネケについてのドキュメンタリーを始めとして、『ファニーゲーム』『ピアニスト』などの代表作も上映されますので、皆様ぜひお運び下さい。


目次:
はじめに
第一章 青年時代——ラジオでのデビュー
第二章 演劇時代
第三章 『その後に……』、『粗大ごみ』、『湖へ通じる三本の道』
第四章 『レミングたち』第一部、第二部
第五章 『変奏』、『エドガー・アランは誰だったか?』、『フラウライン』
第六章 『ある殺人者のための追悼文』、『反乱』、『カフカの「城」』
第七章 『セブンス・コンチネント』、『ベニーズ・ビデオ』、『七十一フラグメンツ』
第八章 『キング・オブ・フィルム/巨匠たちの六十秒』、『ムーア人の頭』、『ファニーゲーム』、『ファニーゲームU.S.A.』
第九章 『コード・アンノウン』、『ピアニスト』
第十章 『タイム・オブ・ザ・ウルフ』、『隠された記憶』
第十一章 オペラ劇『ドン・ジョヴァンニ』——映画の教え
第十二章 『白いリボン』
第十三章 『愛、アムール』

フィルモグラフィー
文献一覧
図版一覧
謝辞
訳者あとがき

著者について:
ミヒャエル・ハネケ(Michael Haneke)  1942年生まれ。オーストリア出身の映画監督。舞台演出家からキャリアを始め、テレビ映画を経て、1989年に『セブンス・コンチネント』で劇場用映画デビュー。『ベニーズ・ビデオ』(1992)、『ファニーゲーム』(1997)といった問題作で映画界に衝撃を与え続け、『ピアニスト』(2001)ではカンヌ映画祭三冠に輝く。『白いリボン』(2009)と『愛、アムール』(2012年)では、カンヌ映画祭パルム・ドール連続受賞を果たす。
ミシェル・スィユタ(Michel Cieutat)  ストラスブール大学で長年教鞭をとるとともに、フランスの映画雑誌『ポジティフ』の批評家を務める。ハリウッド映画の表象分析や映画史を論じる。著書に『アメリカ映画の主要テーマ』(Les grands thèmes du cinéma américain, Editions du Cerf, 1988),『交差する視線――アルパチーノとデ・ニーロ』(Pacino, De Niro, Regards croisés, Editions Dreamland, 2001)等がある。
フィリップ・ルイエ(Philippe Rouyer)  映画史家・批評家。パリ第一大学で映画分析を講じる。『ポジティフ』誌の編集委員であり、テレビ(カナル・プラス)やラジオ(フランス・キュルチュール)でも映画番組を担当。著書に『映画入門』(Initiation au cinéma, Editions Edilig, 1990),『スプラッター映画 流血の美学』(Le cinéma gore : une esthétique du sang, Editions du Cerf, 1997)等がある。
訳者について:
福島勲(ふくしまいさお)  1970年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、北九州市立大学文学部准教授。専攻、フランス文学・思想。著書に、『バタイユと文学空間』(水声社、2011)、『トラウマと喪を語る文学』(共著、朝日出版社、2014)、『フランス文化読本』(共編著、丸善出版、2014)等がある。

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