3月新刊:ヴェネツィア、最初のゲットー
2016年 3月 29日 コメントは受け付けていません。
ヴェネツィア、最初のゲットー
アリス・ベッケル=ホー(著)
木下誠(訳)
判型:四六版上製
頁数:240頁
定価+税:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0152-7 Cコード:C 0022 好評発売中
装幀者:齋藤久美子
著者/訳者紹介:
アリス・ベッケル=ホー(Alice Becker-Ho) 1941年、上海に生まれる。作家。シチュアシオニストのメンバーとして、ギー・ドゥボールと行動をともにし、後に結婚。主な著書に、『隠語の王者たち』(1990)、『隠語の本質』(1994)などがある。
木下誠(きのしたまこと) 1956年、鳥取県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、兵庫県立大学教授。専攻、フランス文学。主な訳書に、ギー・ドゥボール『スペクタクルの社会』(ちくま学芸文庫、2003)、『セガレン著作集 第1巻 記憶なき民』(水声社、2003)、ジル・マンスロン『ヴィクトル・セガレン伝』(水声社、2015)などがある。
内容紹介:
隔離から共生の《ゲットー》へ
ユダヤ人迫害の象徴として流布する《ゲットー》は、その誕生の地である都市国家ヴェネツィアでは、経済と文化の花開く、国際交流の拠点だった。古代ローマから現代にいたる様々な書物を引用しながら、都市文化、ユダヤ人の来歴、ゲットーの成り立ちを論じ、《ゲットー》の語源を探求する。《ゲットー》を理解を刷新する一冊!
目次:
まえがき
第1章 都市の土台
第2章 国際色豊かな街
第3章 ユダヤ人共同体――追放に次ぐ追放
第4章 都市国家ヴェネツィア
第5章 ユダヤ人ゲットー
第6章 失われたゲットーを求めて