4月新刊:垂直の声 プロソポペイア試論

2016年 3月 29日 コメントは受け付けていません。

垂直
垂直の声
プロソポペイア試論
ブリュノ・クレマン(著)
郷原佳以(訳)

判型:A5判上製
頁数:376頁
定価:4800円+税
ISBN:978−4−8010-0163-3 C0098 4月15日頃発売!

このように語っているのは誰なのか

レトリックの一つ、プロソポペイアに光を当てた、詩学も軸にすえた独自の方法論による、修辞学の脱構築!
国際哲学コレージュで院長をつとめた著者が、不在のものの「声」という、<思考のフィギュール>に迫る!

目次:
第一章 声のための比喩形象
第二章 他なる声
第三章 見せかけの声、本気の声
第四章 近い声、遠い声
第五章 垂直の声

訳者解説 他なる声、他なる生、比喩形象
訳者あとがき

著者について:
ブリュノ・クレマン(Bruno Clément)  1952年に生まれる。国際哲学コレージュの院長を務めたのち、現在、パリ第八大学教授、パリ–リュミエール大学教授。専攻、文学および哲学。主な著書に、『特性なき作品 サミュエル・ベケットの修辞学』(L’Œuvre sans qualités. Rhétorique de Samuel Beckett, Seuil, 1994)や『注釈の発明 アウグスティヌス、ジャック・デリダ』(L’Invention du commentaire. Augustin, Jacques Derrida, PUF, 2000)など多数。

訳者について:
郷原佳以(ごうはらかい)  1975年に生まれる。パリ第七大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻、フランス文学。主な著訳書に『文学のミニマル・イメージ モーリス・ブランショ論』(左右社、2011)、クリストフ・ビダン『モーリス・ブランショ 不可視のパートナー』(共訳、水声社、2014)など。

***
『垂直の声』邦訳刊行に際しまして、著者のブリュノ・クレマン氏が来日し、講演をされます。本書のテーマ「プロソポペイア」に関する講演も行われますので、みなさまぜひふるって足をお運び下さい。

4月18日(月)18:30-20:30 日仏会館1階ホール _
講演「声なき者たちの声――プロソポペイア、文学と哲学の間の比喩形象 La voix des sans voix – prosopopée, figure entre la littérature et la philosophie」(通訳付き。要事前予約)
(司会:澤田直 _ディスカッサント:郷原佳以)
詳細はこちら*

4月19日(火)18:30-20:30 日仏会館5階501会議室
セミナー「哲学者と文体の問題 Les philosophes et la question du style」(要事前予約)
詳細はこちら*

4月21日(木)17:00-19:00 早稲田大学戸山キャンパス33号館第一会議室
講演 「愛vs概念(ハンナ・アーレントとマルティン・ハイデガーの恋愛関係について L’amour versus concept (sur la relation amoureuse qui a lié Hannah Arendt et Martin Heidegger))(通訳付き)
(司会:千葉文夫)
詳細はこちら*

4月22日(金)17:00-19:00 東京大学駒場キャンパス _18号館4階コラボレーションルーム3
セミナー「ノーベル文学賞受賞者、ベルクソン Bergson, prix Nobel de la littérature」

Comments are closed.