5月の新刊: マラーナの女たち ≪バルザック 愛の葛藤・夢魔小説選集 3≫

2016年 6月 21日 コメントは受け付けていません。

バルザック3書影マラーナの女たち
オノレ・ド・バルザック(著)
私市保彦+加藤尚宏+大下祥枝+奥田恭士+東辰之介(訳)

判型:四六上製
頁数:400頁
定価:3800円+税
ISBN:978−4−8010−0143−5 C0397 
装幀:滝沢和子
好評発売中!



内容紹介
十三世紀から続く、娼婦の家系のラ・マラーナは、娘ジュアナの将来を憂い、厳しく娘の貞操を守っていた。そこに遊び人のモンテフィオーレ侯爵が現れて……
血に呪縛された女の生き様を描いた表題作ほか、「オノリーヌ」「シャベール大佐」「フィルミアーニ夫人」「徴募兵」の五篇。


訳者について
私市保彦(きさいちやすひこ)  1933年、東京に生まれる。東京大学卒業、同大学大学院修士課程修了。武蔵大学名誉教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『ネモ船長と青ひげ』(晶文社、1976)、『幻想物語の文法』(ちくま学芸文庫、1997)、『フランスの子どもの本』(白水社、2001)、『名編集者エッツェルと巨匠たち』(新曜社、2007)などがある。
加藤尚宏(かとうなおひろ)  1935年、東京に生まれる。2015年、東京で没する。早稲田大学卒業、同大学大学院博士課程修了。早稲田大学名誉教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『バルザック 生命と愛の葛藤』(せりか書房、2005)、訳書に、オーウェン『黒い玉』(東京創元社、1993)、バルザック『村の司祭』(東京創元社、1975)などがある。
大下祥枝(おおしたよしえ)  大阪に生まれる。関西学院大学卒業、同大学大学院博士課程中退、パリ第十二大学大学院博士課程修了。博士(文学)。沖縄国際大学名誉教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『バルザックとこだわりフランス』(恒星出版、2003、共著)、『テクストの生理学』(朝日出版社、2008、共著)などがある。
奥田恭士(おくだやすし)  1954年、長崎県に生まれる。東京外国語大学卒業、青山学院大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)[大阪大学]。現在、兵庫県立大学環境人間学部教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『バルザックとこだわりフランス』(恒星出版、2003、共著)、『バルザック 語りの技法とその進化』(朝日出版社、2009)などがある。
東辰之介(あづまたつのすけ)  1972年に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程、パリ第七大学DEA課程修了。博士(文学)。現在、駒澤大学総合教育研究部准教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『バルザック 「脳」と「知能」の小説家』(水声社、2009)、『バルザック生誕二百周年記念論文集』(駿河台出版社、1999、共著)などがある。

関連書
バルザック愛の葛藤・夢魔小説選集
1 偽りの愛人/3000円+税
2 二人の若妻の手記/3500円+税
4 老嬢 近刊
5 三十女/3000円+税

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