8月の新刊:ベル・エポックの音楽家たち――セザール・フランクから映画の音楽まで

2016年 8月 1日 コメントは受け付けていません。

書影_ベル・エポックベル・エポックの音楽家たち
セザール・フランクから映画の音楽まで
フランソワ・ポルシル(著)
安川智子(訳)

判型:四六判上製
頁数:595頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0169-5 C0073
装幀:西山孝司
8月1日発売!


音楽と諸芸術の知られざる交流史

1870年から1940年までのフランス第三共和政は,まさにラヴェルの時代。それはドビュッシーが道を拓き,サティが超然とし,「六人組」が跳ねっ返り,メシアンが深化させた,フランス音楽の《ベル・エポック》。しかし,彼らの周りには,数多くの才能が煌めいていた。フランク,シャブリエ,デュカス,ルーセル,ケックラン,ブーランジェ,ミヨー,ジョベール,ボードリエ……文学・美術・舞台・音楽・映画との交感に満ち溢れた,知られざる百花繚乱のフランス音楽を総覧する!

目次
プレリュード
第1部 学級写真と学生証
第2部 フランス人音楽家たちのあこがれと着想
第3部 時代の空気
フーガ
原注
訳註
文献一覧
ミニ辞典――いまだ日の目を見ぬ作曲家たち
年表
索引

著者について
フランソワ・ポルシル(François Porcile)
1944年に生まれる。音楽史家,映画史家,映画監督およびラジオ,テレビのディレクター。主な著書に,本書の続編でもある『フランス音楽の葛藤』(Les Conflits de la musique française, 1940-1965, Fayard, 2001),共著に,『スペイン戦争時代の音楽』(Les musique pendant la guerre d’Espagne, Editions Berg International, 2015)がある。また,製作した映画作品は短編映画やドキュメンタリーも含め,1966年以降でおよそ180作品にのぼる。その中にはモーリス・ジョベールやルイ・デュレなど,音楽家を扱った作品が多数含まれている。

訳者について
安川智子(やすかわともこ)
1976年に生まれる。パリ第4大学(ソルボンヌ)メトリーズ課程および東京藝術大学大学院博士後期課程修了。博士(音楽学)。専攻,19世紀フランス音楽,音楽理論史。日本学術振興会特別研究員PDを経て,現在,上智大学,立教大学,国立音楽大学ほか非常勤講師。著書に,『マラルメの現在』(共著,水声社,2013),訳書にダランベール『ラモー氏の原理に基づく音楽理論と実践の基礎』(共訳,春秋社,2012)などがある。

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