8月の新刊:マンガ研究13講
2016年 8月 5日 コメントは受け付けていません。
マンガ研究13講
小山昌宏・玉川博章・小池隆太(編)
判型:四六判並製
頁数:443頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0168-8 C0095
装幀:齋藤久美子
8月20日頃発売!
マンガ研究の格好の入門書
「マンガ」を論じる上で必要な基礎知識をテーマ別に紹介し,多角的な視点を提示する格好の入門書。
「物語」「キャラクター」などを読み解く表現的な視点から,「観光」「ジェンダー」などの社会的な論点,そして「作家・編集者」や「同人誌」といったマンガ産業をとりまく環境までカバーする,最もアクチュアルかつ包括的な講義テキスト。
【目次】
まえがき
第1章【教育論】 マンガ教育と学校――自由と規範,創造と様式をめぐる逆説(伊藤剛)
第2章【歴史論】 マンガ史はどのように記述されてきたのか?――その問題と展望(遠藤広之)
第3章【文学論】 マンガ,文学,ライトノベル(大橋崇行)
第4章【表現論】 マンガ表現論の「歴史」とその展望――石子順造,竹内オサム,夏目房之介,四方田犬彦,伊藤剛,いずみのうゆき,の表現的軌跡(小山昌宏)
第5章【キャラクター論】 キャラクターを見る,キャラクターを読む(岩下朋世)
第6章【ジェンダー論】 マンガの/で,ジェンダーを考えること(西原麻里)
第7章【映像・芸術論】 マンガにみる複数の瞬間(増田展大)
第8章【記号論・物語論】 マンガにおける物語論の可能性とその限界(小池隆太)
第9章【産業論】 商品としての側面を支える作家・編集者のあり方(玉川博章)
第10章【同人誌論】 インフラ整備からみた同人誌即売会・同人文化の成長――1985年〜1989年,「同人誌専門印刷所」が果たした役割(飯塚邦彦)
第11章【観光論】 「マンガ」と「観光」の重層的関係(岡本健)
第12章【ミュージアム論】 「メディア」としてのマンガミュージアム(伊藤遊)
第13章【海外受容論】 「マンガ」の「国籍」について(小田切博)
あとがき――マンガ研究における学際性の意味と意義(小山昌宏)
【編者について】
小山昌宏(こやままさひろ)
1961年,東京都に生まれる。現在,筑紫女学園大学教授。専攻,情報社会学・メディア論・映像文化論。著書に,『情報セキュリティの思想』(2011,勁草書房)などがある。
玉川博章(たまがわひろあき)
1978年,千葉県に生まれる。現在,日本大学非常勤講師。専攻,メディア論・文化研究。著書に,『オタク的想像力のリミット』(共著,2014,筑摩書房)などがある。
小池隆太(こいけりゅうた)
1971年,京都府に生まれる。現在,山形県立米沢女子短期大学准教授。専攻,記号学・情報デザイン・サブカルチャー研究。著書に,『写真,その語りにくさを超えて』(共著,2008,慶應義塾大学出版会)などがある。
【関連書】
マンガを「見る」という体験――フレーム,キャラクター,モダン・アート/鈴木雅雄編/2800円+税