10月の新刊:〈もの派〉の起源――石子順造・李禹煥・グループ〈幻触〉がはたした役割《水声文庫》
2016年 10月 18日 コメントは受け付けていません。
〈もの派〉の起源
石子順造・李禹煥・グループ〈幻触〉がはたした役割
《水声文庫》
本阿弥清(著)
判型:四六判上製
頁数:265頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0202-9 C0070
装幀:宗利淳一
10月25日発売!
〈幻触〉とは何か?
斎藤義重や高松次郎の影響で誕生したとされる〈もの派〉。
だがそこには、美術批評家の石子順造とともに静岡で活躍するグループ〈幻触〉の存在があった。
〈もの派〉以上に〈もの派〉的な、独自の作品を作っていた〈幻触〉の活動を詳らかにし、〈もの派〉の真実に迫る!
60年代美術史の真実!
【目次】
序
1、〈もの派〉とその起源
2、1968年春から1969年春の出来事
3、《位相‐大地》について
4、石子順造とその仲間たち
5、グループ〈幻触〉の存在
6、〈もの派〉と〈幻触〉の作品
7、現代美術の批評精神
8、石子順造と「丸石」
註
[付録]
李禹煥氏は答える――3つの疑問点をめぐる対話から ―――――――― 151
トリックス&ヴィジョン展と石子順造のこと 李禹煥×中原佑介 ―――――――― 161
石子順造の思い出 鈴木慶則×李美那 ―――――――― 199
主要参考文献 ―――――――― 249
グループ〈幻触〉資料 ―――――――― 253
「あとがき」に代えて ―
【著者について】
本阿弥清(ほんなみきよし)
1954年、富山県に生まれる。NPO法人運営「虹の美術館」館長(2000~2005)、多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員(2010~2016)をへて、現在、NPO法人環境芸術ネットワーク代表。主な論文・著書に、『もの派――隠された真実をめぐって』(美術出版社主催第十四回芸術評論募集入選論文、2009)、『〔対談集〕石子順造とその仲間たち』(編著、2002)、『石子順造は今… アートからのメッセージ』(編著、2004)、『グループ幻触の記録』(編著、2005、以上、すべて虹の美術館)などがある。
【関連書】
無十/斎藤義重/4500円+税
不在への問い/高松次郎/4500円+税
世界拡大計画/高松次郎/4000円+税
高松次郎 制作の軌跡/国立国際美術館編/3500円+税
高松次郎 言葉ともの/光田由里/3000円+税
高松次郎を読む/真武真喜子・神山亮子ほか編/4000円+税