10月の新刊:作家、学者、哲学者は世界を旅する《人類学の転回》
2016年 10月 24日 コメントは受け付けていません。
作家、学者、哲学者は世界を旅する
《人類学の転回》
ミシェル・セール(著)
清水高志(訳)
判型:四六判上製
頁数:227頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0198-5 C0010
装幀:宗利淳一
10月24日発売!
〈哲学〉における幹–細胞を見いだす――。
21世紀になり新たに勃興したモノやノン・ヒューマンを巡るさまざまな思索や、人類学の存在論的転回(オントロジカル・ターン)とも深く絡み合いながら、諸学問の歴史にまつわる知見の膨大な蓄積を背景に、セールの思想の画期的な新展開が、ここに語られる。
【目次】
序章 三つの世界旅行
第一章 われらがトーテミストの系譜
第二章 魂は皆のために、衣服はおのおののために
第三章 私(モワ)、モナド、アナロジスト
第四章 自然と文化の婚姻
終章 幹
訳註
訳者解説
【著者について】
ミシェル・セール(Michel Serres)
1930年、南フランスのアジャンに生まれる。哲学者、科学史家、文人。パリ第一大学、スタンフォード大学の教授を長く勤め、1990年にアカデミー・フランセーズ会員にも選出された。現在も旺盛な執筆活動を行っており、その思想の今日性が21世紀になって世界的に再評価されつつある。主な著書に『パラジット』、『五感』、『幾何学の起源』などがある。
【訳者について】
清水高志(しみずたかし)
東洋大学総合情報学部総合情報学科准教授(専攻、哲学)。主な著書に『ミシェル・セール 普遍学からアクター・ネットワークまで』(白水社、2013)、共訳書に、『ポストメディア人類学に向けて』(水声社、2015)などがある。
【関連書】
部分的つながり/マリリン・ストラザーン/大杉高司・浜田明範・田口陽子・丹羽充・里見龍樹訳/3000円+税
インディオの気まぐれな魂/エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ/近藤宏・里見龍樹訳/2500円+税
変形する身体/アルフォンソ・リンギス/小林徹訳/2800+税
ヴァルター・ベンヤミンの墓標/マイケル・タウシグ/金子遊・井上里・水野友美子訳/3800円+税
多としての身体――医療実践における存在論/アネマリー・モル/浜田明範・田口陽子訳/3500円+税
国家に抗する社会/ピエール・クラストル/渡辺公三訳/3500円+税