12月の新刊:アレゴレシス――東洋と西洋の文学と文学理論の翻訳可能性
2016年 12月 28日 コメントは受け付けていません。
アレゴレシス
東洋と西洋の文学と文学理論の翻訳可能性
張隆溪(チャン・ロンシー)(著)
鈴木章能+鳥飼真人(訳)
判型:A5判上製
頁数:396頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0209-8 C0090
装幀:西山孝司
好評発売中!
様々な言語や文化が存在するなかで、我々は何をどのように知るのか?
古今東西の様々な文学が、異なる時代と文化・政治的状況においていかに類似した読み方をされ、またいかに類似した過程をもって書かれるのかを考察し、文学や文学理論の翻訳可能性を示した、「世界文学」の世界的研究者による理論書。
【目次】
第一章 序論―文化の差異を越えた理解の妥当性
第二章 正典と寓意的解釈法
第三章 解釈とイデオロギー
第四章 未来社会の空想図――東洋と西洋
第五章 結論――解釈と政治
【著者について】
張隆渓(チャン・ロンシー)
1947年、中国四川省成都市に生まれる。北京大学、ハーヴァード大学で学び、ハーヴァード大学で博士号(比較文学)取得。北京大学、ハーヴァード大学、カリフォルニア大学リヴァーサイド校を経て、現在、香港城市大学比較文学・翻訳論主任教授。スウェーデン王立アカデミー外国人会員、欧州アカデミー(Academia Europaea)会員、国際比較文学会会長(2016-2019)。比較文学、世界文学、East-West Studiesを代表する世界的な研究者。著書にThe Tao and the Logos: Literary Hermeneutics, East and West (Durham: Duke University Press, 1992)、Mighty Opposites: From Dichotomies to Differences in the Comparative Study of China (Stanford: Stanford University Press, 1998)、From Comparative Literature to World Literature (New York: Sunny, 2015)などがある。
【訳者について】
鈴木章能(すずきあきよし)
1967年、愛知県豊橋市に生まれる。明治学院大学大学院博士後期課程修了。博士(英文学)。甲南女子大学教授等を経て、現在、長崎大学教授。専攻はアメリカ文学、比較文学、East-West Studies。主な著書に、The Future of English in Asia: Perspectives on Language and Literature (Routledge Studies in World Englishes) (New York: Routledge, 2015, 共著)などがある。
鳥飼真人(とりかいまさと)
1973年、大阪府吹田市に生まれる。関西大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(文学)。現在、高知県立大学准教授。専門はイギリス文学、西洋文学理論。主な論文に “Concealment and Revelation of Nature as Phusis: Hardy’s Art of Fiction and the Question of Being”(『比較文化研究』No.104、日本比較文化学会)、「肉において言は生まれる―『息子と恋人』への序文」におけるロレンスの〈有〉への問い」(『D・H・ロレンス研究』第二三号、日本ロレンス協会)などがある。