1月の新刊:フッサールにおける価値と実践

2017年 1月 23日 コメントは受け付けていません。

フッサールにおける価値と実践フッサールにおける価値と実践
善さはいかにして構成されるのか
八重樫徹(著)

判型:四六判上製
頁数:312頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0181-7 C0010
装幀:宗利淳一
1月25日頃発売!

〈よく生きること〉はいかにして可能か?
初期の『論理学研究』から未公刊の草稿まで、フッサールの哲学に見いだせるものとは〈よく生きること〉への問いであった。フッサールにおける「価値論」を丹念にたどることにより、それが「感情」と切り離せないものであることを解明し、フッサール倫理学にひとつの筋道を見出す。
最新のフッサール研究を踏まえながら「生きる意味」について考える、実践的な哲学書。

目次
序章 フッサールと「よく生きること」への問い

第一部 フッサールの価値論

第一章 価値にかかわる経験―『論理学研究』とそこからの離反
第二章 経験の正しさと存在の意味―超越論的観念論と構成分析
第三章 ブレンターノにおける情動と価値
第四章 価値はいかにして構成されるのか

第二部 フッサールの道徳哲学

第五章 道徳的判断と絶対的当為
第六章 有限性、愛、人生の意味―生の事実性をめぐって

終章 フッサール倫理学の到達点と展望

あとがき

著者について
八重樫徹(やえがしとおる)
1982年、千葉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学大学院総合教育研究センター特任研究員、成城大学ほか非常勤講師。専攻、初期現象学、倫理学。主な著書に、『ワードマップ 現代現象学』(共編著、新曜社、近刊)。主な訳書に、フッサール『間主観性の現象学Ⅲ その行方』(共訳、筑摩書房、2015年)などがある。



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