2月の新刊:ロッシーニ《セビーリャの理髪師》
2017年 2月 1日 コメントは受け付けていません。
ロッシーニ《セビーリャの理髪師》
名作を究める十の扉
水谷彰良(著)
判型:A5判上製
頁数:310頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0208-1 C0073
装幀:滝澤和子
好評発売中!
200年にわたって愛されてきた傑作オペラ《セビーリャの理髪師》には、いまだ知られざる謎があった。初演失敗の真実とは何だったのか? なぜ一世紀以上も改変されたまま流布したのか? 自筆譜に残された創作上の意図とは? 日本ではどのようにして受容されたのか?――ロッシーニ研究の第一人者が名曲の舞台裏と隠された真実に迫る。
【目次】
序
第一の扉 ロッシーニの歌劇《セビーリャの理髪師》概説
第二の扉 ボーマルシェからロッシーニへの歩み
第三の扉 《セビーリャの理髪師》を生んだ劇場、検閲、歌手
第四の扉 パッチワークとしての作曲法とその特殊性
第五の扉 歌のレッスンの場の差し替えアリア
第六の扉 《セビーリャの理髪師》初演失敗の真実
第七の扉 19世紀の上演とロッシーニ歌手の変遷
第八の扉 19世紀《セビーリャの理髪師》のイメージ
第九の扉 日本における《セビーリャの理髪師》の受容
第十の扉 近現代《セビーリャの理髪師》の名歌手たち
付録/参考文献/あとがき
【著者について】
水谷彰良(みずたにあきら)
1957年、東京都に生まれる。音楽・オペラ研究家。日本ロッシーニ協会会長。フェリス女学院大学オープンカレッジ講師。2004〜09年、国立音楽大学にて「オペラ史」「作品研究」などを講ずる。主な著書に、『プリマ・ドンナの歴史』(全2巻。東京書籍、1998)、『消えたオペラ譜』(2003)、『サリエーリ――モーツァルトに消された宮廷楽長』(2004。第27回マルコ・ポーロ賞受賞)、『新 イタリア・オペラ史』(2015年、共に音楽之友社)などがある。