3月の新刊 : 長い夢
2017年 3月 15日 コメントは受け付けていません。
長い夢
リチャード・ライト(著)
木内徹(訳)
判型:四六判上製
頁数:492頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0217-3 C0097
装幀:齋藤久美子
3月1日発売!
1940年代に『アメリカの息子』、『ブラック・ボーイ』などでアメリカ黒人文学の基礎を築いた著者が、現代アメリカ社会に通底する人種差別問題を《事実と真実》で描いた長編小説。
アメリカ南部で葬儀屋を営む父のもと思春期を生きる少年フィッシュベリー。父子の葛藤、白人による友人の殺害、売春宿の火事での恋人の死、そして白人警察署長による父の謀殺……。
【目次】
第1部 白日夢と悪夢
第2部 昼と夜
第3部 夢から覚めて
【著者について】
リチャード・ライト(Richard Wright)1908年、米国ミシシッピー州ナッチェズに生まれ、1960年、パリに没した。アフリカ系アメリカ人作家。主な著書に『アンクル・トムの子供たち』(Uncle Tom’s Chirdren,1938)『アメリカの息子』(Native Son,1940)などがあり、『ブラック・ボーイ』(Black Boy,1945
)はアメリカの人種問題に関する真実を初めてありのままに描き、アメリカ黒人文学の基礎を築いた。
【訳者について】
木内徹(きうちとおる)
1953年,東京都に生まれる。早稲田大学大学院修了後、日本大学より博士号(国際関係)取得。現在、日本大学教授。専攻、アフリカ系アメリカ人の文学と文化。主な著書には、Richard Wright:A Documented Chronology,1908-1960(McFarland,2014), with Yoshinobu Hakutani, 主な訳書にはハンス・オストロム『ラングストン・ヒューズ事典』(雄松堂出版社、2006年)、リチャード・ライト『HAIKU(俳句)――この別世界』(共訳、彩流社、2007年)などがある。
【水声社の本】
奴隷制を生きた男たち ジェームズ・ウォルヴィン 池田年穂訳 3500円
日系人を救った政治家ラルフ・カー アダム・シュレイガー 池田年穂訳 4500円
クー・クラックス・クラン――革命とロマンス トマス・ディクソン・ジュニア 奥田暁代+高橋あき子訳 5000円