今福龍太コレクション《パルティータ》刊行開始!
2017年 3月 15日 コメントは受け付けていません。
今福龍太コレクション
《パルティータ》(全五巻)
判型:四六判上製
平均頁数:330頁
平均定価:3000円+税
装幀:西山孝司
全巻完結!
パルティータ──思想的変奏の組曲(パルティータ)、世界を切り分ける分界(パルティータ)、そして新たな出発(パルティータ)へのいざない──。
クレオール文化論から群島論にいたるまで、言語・国家・領土・歴史といった近代の制度的規範を批判的に乗り越えながら思考し、接続的で包含的な世界ヴィジョンを探究しつづけてきた今福龍太。その仕事は、脱領域、ボーダー、ディアスポラ、惑星思考、全-世界、深い時(ディープ・タイム)といった理論的パラダイム、そして共創出(シンポイエーシス)や人新世(アントロポセン)をめぐる最新の思想的潮流と響き合いながらも、たえず具体の世界と物質的想像力に霊感を求めて、学問から詩へと、科学からアートへと果敢に越境を繰りかえしてきた。この旅人は、自己が森羅万象のなかに融解してゆく瞬間をとらえ、その界面において、あらゆる人と生命体と場所のあげる密やかな声を謙虚に聴きとろうとする。
「声は、それが響き渡るすべての場所を、自らとともに携えてゆく。声は同時に至る所にある」(『群島-世界論』)。
世界が生まれながらにして持つ可変的で即興的な「薄墨色の叡知」を、吟遊詩人の精神と手技によって書きとめ、歌い継いできた独創的な人類学者がいざなう思考の冒険。
内容見本呈。こちら(1/2)からPDF形式でダウンロードいただけます(実際のものとは色が異なるページがございます)。全国の書店でも配布しております。
【刊行予定】
第1回配本 『クレオール主義 パルティータⅠ』
著者の思想の源流をなす著作にして、ポストコロニアル批評の極北にたつ金字塔。完全版。
第2回配本 『群島-世界論 パルティータⅡ』
〈世界〉を〈群島〉として再創造するために。思想の未知の水平線をめざす冒険的大著。
第3回配本 『隠すことの叡智 パルティータⅢ』
隠された知の復権に向けた、独創的な〈人類学的思考〉のエッセンス。新アンソロジー。
第4回配本 『ボーダー・クロニクルズ パルティータⅣ』
〈複数のアメリカ〉をつくりなす荒野と砂漠を走破する、魅力的な紀行にして思索的民族誌。
第5回配本 『ないものがある世界 パルティータⅤ』
批評と創作の境界線上で生まれた、父と母と子供たちのための、希望あふれる寓話。