3月の新刊:「日本」の起源――アマテラスの誕生と日本語の生成《水声文庫》

2017年 3月 31日 コメントは受け付けていません。

日本の起源「日本」の起源
アマテラスの誕生と日本語の生成
《水声文庫》
福田拓也(著)

判型:四六判上製
頁数:185頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0237-1 C0091
装幀:宗利淳一
好評発売中!

〈訓読〉と〈音読〉の根源に迫る!
『古事記』の「天の岩屋戸神話」と山上憶良の「日本挽歌」に着目しながら、日本の起源ともいえるアマテラスの誕生の謎にたどる。古来から連綿と息づき、いまも日本人の深層意識に眠る〈「日本」という複合的システム〉の在り処をさぐった画期的な日本論。

目次
神々の声と妖(わざはひ)に満ちた闇の中より

Ⅰ アマテラスの誕生
1 天の岩屋戸神話と太陽女神
2 太陽女神ヒルメによる鏡像の誤認
3 天皇制の起源――鏡・物語・ヒルメの身体の消去

Ⅱ 古代言語論
1 訓読――漢語と倭語の消滅と原=日本語の誕生
2 万葉仮名と起源的暴力の隠蔽
3 隠喩――「妹(いも)」の死と事物の出現
4 日本語の誕生と「日本」の起源

「日本」という言説――再びヒルメの誤認について

著者について
福田拓也(ふくだたくや)
1963年、東京都に生まれる。慶應義塾大学大学院博士課程中退、パリ第八大学大学院博士課程修了。パリ大学博士。詩人。専攻、フランス文学。現在、東洋大学法学部企業法学科教授。主な著書に、『尾形亀之助の詩――大正的「解体」から昭和的「無」へ』(思潮社、2013年)、『まだ言葉のない朝』(思潮社、2014年)、『小林秀雄 骨と死骸の歌――ボードレールの詩を巡って』(水声社、2015年)などがある。

関連書
小林秀雄 骨と死骸の歌――ボードレールの詩を巡って/福田拓也/4000円+税


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