6月の新刊:どうにもこうにも
2017年 5月 18日 コメントは受け付けていません。
どうにもこうにも
ジョルジュ・フェドー(著)
桑原隆行(訳)
判型:四六判上製
頁数:253頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0220-3 C0074
装幀:西山孝司
6月1日発売!
冷静(カネ)か、情熱(色恋)か……
19世紀末のパリ社交界を舞台にままならない恋の駆け引きを描く、フランス式艶笑コメディの傑作!
裕福で美しい歌姫リュセットは、魅力的だが一文無しの青年ボワ=ダンギアンに首ったけ。一方、ボワ=ダンギアンは彼女への想いを引きずりながらも、資産家である男爵令嬢ヴィヴィアンヌとの結婚を決意していた。婚約の直前に至ってもなお別れを告げることができない彼は、リュセットに言い寄る男たちに翻弄され、カネか恋かという究極のジレンマに直面する……
【著者について】
ジョルジュ・フェドー(Georges Feydeau)
1862年パリ生まれ。フランスの劇作家。奇妙でおかしい状況設定と巧妙な筋立て、当意即妙の台詞によるヴォードヴィルが人気を呼び、ブールヴァール劇を代表する作家の一人となった。一九二一年没。代表作に、本書の他、『間抜けな男』(Le Dindon, 1896)、『マキシム亭のご婦人』(La Dame de chez Maxim, 1899)、『疑惑』(La Puce à l’oreille, 1907)、『アメリーを頼む』(Occupe-toi d’Amélie, 1908)などがある。
【訳者について】
桑原隆行(くわはらりゅうこう)
1952年、岩手県北上市生まれ。現在、福岡大学人文学部フランス語学科教授。専攻、フランス文学。著書に、『危機を読む』(共著、白水社、1994)、『フェティシズムの箱』(大学教育出版、2002)、訳書に、テオフィル・ゴーチエ『スペイン紀行』(法政大学出版局、2008)、パトリス・ルコント『リヴァ・ベラ』(春風社、2012)、レイモン・ジャン『カフェの女主人』(春風社、2013)、パトリス・ルコント+ダヴィッド・デカンヴィル『愉しみは最後に』(春風社、2014)などがある。