6月の新刊:越境する小説文体――意識の流れ、魔術的リアリズム、ブラックユーモア《水声文庫》

2017年 6月 20日 コメントは受け付けていません。

越境する小説文体越境する小説文体
意識の流れ、魔術的リアリズム、ブラックユーモア
《水声文庫》
橋本陽介(著)

判型:四六判上製
頁数:340頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0272-2 C0098
装幀:宗利淳一
6月26日頃発売!

20世紀の文学は、いかにして〈国境〉と〈言語〉の違いを乗り越え、世界的なつながりを示したのか?
小説の〈文体〉に着目。ある文体が国境や言語を越えて作用するときに、どのように模倣され、誤読され、変形されたのかを〈言語〉に密着し分析しながら、新しい文体の創出は個人的なものであるだけでなく、集団的な作用から生み出されることを明らかにした、画期的な文学論!

目次

第1章 ジョイス『ユリシーズ』の断片的形式と伊藤整、川端康成
第2章 中国における1920年代から40年代にかけての「意識の流れ」
第3章 新時期中国における「意識の流れ」と高行健の「言葉の流れ」
第4章 魔術的リアリズムの文体とその中国における変容
第5章 ブラックユーモア


あとがき

著者について
橋本陽介(はしもとようすけ)
1982年、埼玉県に生まれる。慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程単位取得。博士(文学)。専攻、中国語を中心とした文体論、比較詩学。現在、慶應義塾大学非常勤講師(中国語)。主な著書に、『7カ国語をモノにした人の勉強法』(祥伝社、2013)、『ナラトロジー入門――プロップからジュネットまでの物語論』、『物語における時間と話法の比較詩学――日本語と中国語からのナラトロジー』(ともに水声社、2014)、『日本語の謎を解く――最新言語学Q&A』(新潮社、2016)、『物語論 基礎と応用』(講談社、2017)などがある。

関連書
ナラトロジー入門――プロップからジュネットまでの物語論/橋本陽介/2800円+税
物語における時間と話法の比較詩学――日本語と中国語からのナラトロジー/橋本陽介/7000円+税
フィクションの修辞学/W・C・ブース/米本弘一・服部典之・渡辺克昭訳/7000円+税
昔話の形態学/ウラジーミル・プロップ/北岡誠司+福田美智代訳/5500円+税
物語のディスクール/G・ジュネット/花輪光・和泉涼一訳/5000円+税
物語の詩学――続・物語のディスクール/G・ジュネット/和泉涼一・青柳悦子訳/3000円+税
小説と映画の修辞学/シーモア・チャトマン/田中秀人訳/5000円+税
フィギュールⅢ/G・ジュネット/花輪光監訳/3500円+税

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