7月の新刊:見ることの力――20世紀絵画の周縁に

2017年 7月 3日 コメントは受け付けていません。

見ることの力
見ることの力
20世紀絵画の周縁に
中林和雄(著)

判型:A5判上製
頁数:424頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0200-5 C0070
装幀:宗利淳一
6月30日発売!


原初からはじまる、人が絵を描き、絵を見ること。

時をこえてゴーギャン、カンディンスキー、マティスらの絵画はなぜ私たちを魅了するのか。私たちにとって絵画とはなにかを問い続ける観者/絵画論。

目次

コピペのゴーギャン   
カンディンスキー、上と下   
カンディンスキー、時代の子   
いったん溶けてからよみがえる世界――マティス試論(1)   
絵画と装飾性――マティス試論(2)   
見輪郭と時間――アンリ・マティス《ルネ、緑のハーモニー》について   
ジャクソン・ポロック、Good Art   
まじめふまじめ――ポロックとウォーホル   
ジャン・デュビュッフェ《草の茂る壁際》――主体性と装飾   
アンリ・ミショー ひとのかたち   
ジャッド・発注・絵画   

山田正亮の絵画――複数について   
山田正亮 life and work――制作ノートを中心に   
抽象と待機――山田正亮《Work E.250》をめぐって   
リアリティの棲み処――赤塚祐二の方法をめぐって   
ある浮遊――正木隆の作品に   

絵画について   
絵画と顔   
註   
初出一覧   
見ることの二十世紀――結語にかえて

著者について
中林和雄(なかばやしかずお)
1961年、大阪府に生まれる。京都大学大学院美学美術史学科修士課程修了。現在、東京国立近代美術館副館長。主な展覧会企画に「絵画、唯一なるもの」(1995年)、「顔 絵画を突き動かすもの」(2000年)、「カンディンスキー展」(2002年)、「ゴーギャン展」(2009年)、「endless 山田正亮の絵画」(2016年)などがある。主な著書に『絵画との契約』(共著、水声社、2016年)、訳書にマーク・ロスコ『ロスコ 芸術家のリアリティ』(みすず書房、2009年)などがある。

水声社の本
絵画との契約――山田正亮再考/松浦寿夫+中林和雄+沢山遼+林道郎/2500円+税
高松次郎 言葉ともの――日本の現代美術1961-72/3000円+税
高松次郎を読む/真武真喜子+神山亮子+沢山遼+野田吉郎+森啓輔編/4000円+税



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