7月の新刊:ラフマニノフの想い出
2017年 7月 21日 コメントは受け付けていません。
ラフマニノフの想い出
アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル他(著)
沓掛良彦(監訳)
平野恵美子・前田ひろみ(翻訳)
判型:A5判上製
頁数:408頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0275-3 C0073
装幀:齋藤久美子
好評発売中!
音楽家の知られざる実像に迫る一冊。
ラフマニノフの従姉妹ワルワラ・サーチナによる伝記や、メトネル、ゴリデンヴェイゼルなど、同時代のロシア人芸術家たちが執筆したラフマニノフに関するテキストを、一冊にまとめた回想録集。
寡黙で控えめだが、冗談好きで寛大、時に自分の才能を疑い不安に苛まれることもある、一人の人間としてのラフマニノフの姿と、その音楽を生み出した背景が、彼と親しく接した一二人が語るエピソードの中で明らかになる。
ロシア革命前後の芸術文化や音楽生活を知る上でも貴重な資料。
翻訳協力=高橋健一郎(札幌大学教授)
【目次】
S・V・ラフマニノフについての覚え書/ソフィヤ・サーチナ
回想録から/ボレスラフ・ヤヴォルスキー
無題/オリガ・コニュス
S・V・ラフマニノフの想い出/リュドミラ・ロストフツォワ
ラフマニノフに関する個人的回想/アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル
S・V・ラフマニノフ/イワン・ブーニン
ラフマニノフについて/アントニーナ・ネジダノワ
回想記『人生と舞台』より/ナデジダ・サリナ
ラフマニノフの想い出/マリエッタ・シャギニャン
ラフマニノフの想い出/イリーナ・シャリャーピナ
いかにして私はセルゲイ・ワシリエヴィチ・ラフマニノフの肖像画を描いたか。/ボリス・シャリャーピン
ラフマニノフ/ニコライ・メトネル
註
主要関係人物註釈
主要参考文献
解説/平野恵美子
あとがき/前田ひろみ
監訳者贅言/沓掛良彦
【訳者について】
沓掛良彦(くつかけよしひこ)
一九四一年、長野県に生まれる。東京大学大学院博士課程修了。文学博士。専攻は西洋古典文学。東京外国語大学名誉教授。著書、訳書に、ピエール・ルイス 『ビリティスの歌』(水声社、二〇〇三)、『黄金の竪琴 沓掛良彦訳詩選』(思潮社、二〇一六、第六七回読売文学賞受賞)などがある。
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平野恵美子(ひらのえみこ)
二〇一〇年博士(文学)号取得。東京大学文学部助教、早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所招聘研究員、日本アレンスキー協会会員。バレエ・リュスなど、舞踊や美術を中心とする芸術文化研究を行っている。
前田ひろみ(まえだひろみ)
京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。専攻はロシア語。同志社大学、福井県立大学非常勤講師。