10月の新刊:生きている前衛――山口勝弘評論集
2017年 9月 28日 コメントは受け付けていません。
生きている前衛
山口勝弘評論集
井口壽乃(編)
判型:A5判上製
頁数:570頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0284-5 C0070
装幀:宗利淳一
10月6日発売!
戦後日本、激動の芸術空間を目撃せよ!
前衛美術、建築、デザイン、ファッション、テクノロジー、都市環境……芸術家の創造力は社会を変革することができるのか!?
現代アートの泰斗が創作の傍ら歩んだ、1952年から2001年まで、半世紀にわたる思考の軌跡。堂々の132編を収録!
【目次】
実験工房と一九五〇年代
現代芸術論
「空間から環境へ」展・エレクトロマジカ・大阪万国博
展示・デザイン論
ビデオ・映像論
ハイテクノロジー・アートとアール・ジュニ
メディア論
美術館
解説
【著者について】
山口勝弘(やまぐちかつひろ)
1928年、東京都生まれ。1951年、日本大学法学部卒業、「実験工房」結成。1967年、第4回長岡現代美術館賞展にて大賞。1968年、ベネツィア・ビエンナーレ日本代表、第8回現代日本美術展にて国立近代美術館賞。1969年、第1回現代国際彫刻展にて優秀賞。1970年、日本万国博覧会にて三井グループ館総合プロデューサーを務める。1971年、「ビデオひろば」結成。1975年、第13回サンパウロ・ビエンナーレにてビラーレス工業賞。1977年、筑波大学芸術学系教授就任(〜92年)。1981年、ポートピア国際ビデオアート・フェスティバル実行委員長。1982年、「アールジュニ」結成。1985年、第9回ロカルノ国際ビデオアート・フェスティバルにて黄金のレーザー賞。1989年、名古屋国際ビエンナーレ・アーテック・ディレクター。1992年、神戸芸術工科大学教授就任(〜99年)。1994年、淡路島芸術家村構想により「淡路島山勝工場」設立。2000年、環境芸術学会設立。2001年、第42回毎日芸術賞。2003年、第7回文化庁メディア芸術祭にて功労賞。主な著書に、『不定形美術ろん』(学芸書林、1967)、『環境芸術家キースラー』(美術出版社、1978)、『作品集 山口勝弘360°』(六耀社、1981)、『冷たいパフォーマンス ポスト・モダン講義』(朝日出版社、1983)、『ロボットアヴァンギャルド』(PARCO出版局、1985)、『映像空間創造』(美術出版社、1987)、『メディア時代の天神祭』(美術出版社、1992)などがある。
【編者について】
井口壽乃(いぐちとしの)
1959年、静岡県生まれ。埼玉大学人文社会科学研究科教授(美術史、映像論)。筑波大学大学院在学中に山口勝弘に師事する。専門は20世紀のアヴァンギャルド芸術研究。主な著書に、『ハンガリー・アヴァンギャルド――MAとモホイ=ナジ』(彩流社、2000)、『アヴァンギャルド宣言――中東欧のモダニズム』(共編著、三元社、2005)、『中欧のモダンアート――ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー』(共著、彩流社、2013)、『中欧の現代美術――ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー』(共著、彩流社、2014)、『西洋美術の歴史8 20世紀』(共著、中央公論新社、2017)などがある。
【関連書】
見ることの力――20世紀絵画の周縁に 中林和雄/6000円+税
静かに狂う眼差し――現代美術覚書 林道郎/2500円+税
絵画との契約――山田正亮再考 松浦寿夫・中林和雄・沢山遼・林道郎/2500円+税
武田五一的な装飾の極意――茶室からアール・ヌーヴォーをめぐる建築意匠 谷藤史彦/3200円+税
無十 斎藤義重/4500円