11月の新刊:ガラテーア《セルバンテス全集①》

2017年 10月 25日 コメントは受け付けていません。

ガラテーアガラテーア
《セルバンテス全集①》
本田誠二(訳)

判型:A5判上製
頁数:704頁
定価:10000円+税
ISBN:978-4-8010-0171-8 C0397
装幀:西山孝司
11月1日発売!


愛をめぐる終りなき〈対話〉
世俗から自由な牧人たちは、愛の本質を熟知しつつも、叶わぬ恋に苦しみ悲喜劇を繰り広げる……当時のスペインで流行していた〈牧人小説〉の形式を踏襲しつつ、観念的な韻文と写実的な散文を混淆して新境地を切り開いた、セルバンテスの実験的処女作品。死の間際まで後篇の執筆を切望していたが、果たせず前篇のみに終わる。後年の豊かな創作活動の萌芽が随所に顔を覗かせる、作家の知られざるライフワーク。


目次
査定書
原本版本照合証明書
検閲証 
勅許状 
献辞
物好きな読者へ 
序詩 

第一の書 
第二の書 
第三の書 
第四の書 
第五の書 
第六の書 

訳注 

セルバンテスの人と作品/本田誠二 
解説/本田誠二 

訳者について
本田誠二(ほんだせいじ)
1951年、東京に生まれる。東京外国語大学スペイン語学科卒業。同大学大学院外国語学研究科修了。現在、神田外語大学教授。専攻、スペイン黄金世紀文学。主な著書に、『セルバンテスの芸術』(水声社、2005)、主な訳書に、アメリコ・カストロ『スペイン人とは誰か――その起源と実像』(水声社、2012)、フアン・ゴイティソロ『スペインとスペイン人』(水声社、2015)、カルロス・フエンテス『テラ・ノストラ』(水声社、2016)などがある。

セルバンテス全集
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