10月の新刊:フランス・オペラの美学――音楽と言語の邂逅

2017年 10月 30日 コメントは受け付けていません。

フランス・オペラの美学フランス・オペラの美学
音楽と言語の邂逅
内藤義博(著)

判型:A5判上製
頁数:264頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0286-9 C0073
装幀:西山孝司
好評発売中!


フランス・オペラとは何だったのか?
17世紀のフランスではオペラは卑俗な舞台劇であり悲劇よりも劣るとされていた。しかし18世紀には大がかりな仕掛けと音楽で観客を魅了し次第に独自の美学を打ち立てる……ドラマトゥルギー韻律調性朗唱仕掛けの問題からラシーヌにもヴォルテールにも書けなかった「音楽悲劇」の秘密に迫る。

目次
はじめに
第1章 17世紀におけるフランス・オペラ批判の歴史
第2章 リュリとキノーの音楽悲劇の特徴――悲劇『アンドロメード』と音楽悲劇『ペルセ』の比較
第3章 オペラ=バレエの創始とフランス・オペラの変貌
第4章 オペラは悲劇とどう違うのか――ラモーとペルグラン『イポリトとアリシ』とラシーヌ『フェードル』
第5章 ヴォルテールのオペラ改革
第6章 グルックにおける音楽と言語――『オーリドのイフィジェニー』
第7章 絶対王政期フランス・オペラの現代上演における問題――驚異の再現は可能か
註/参考文献
あとがき

著者について
内藤義博(ないとうよしひろ)
1955年鳥取県に生まれる。関西大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。専攻は,18世紀フランス文学。主な著書に,『ルソーの音楽思想』(2004,駿河台出版社),『ルソーとフランス・オペラ』(2003,ブイツーソリューション)がある。

関連書
ベル・エポックの音楽家たち/フランソワ・ポルシル/5000円
ロッシーニ『セビーリャの理髪師』/水谷彰良/3500円


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