11月の新刊:[新版]カズオ・イシグロ――境界のない世界
2017年 11月 6日 コメントは受け付けていません。
カズオ・イシグロ[新版]
境界のない世界
平井杏子(著)
判型:四六判上製
頁数:268頁
定価:2,500円+税
ISBN:978-4-8010-0288-3 C0098
装幀:宗利淳一
10月30日発売!
デビュー作『遠い山なみの光』から代表作『日の名残り』、『わたしを離さないで』、そして短編集『夜想曲集』までをとりあげ、グローバルな作家の全貌にせまる本邦初の本格的な論考。カズオ・イシグロを読むための必携の書!
【目次】
はじめに
Ⅰ 反転する地図――『遠い山なみの光』
Ⅱ 立ち昇る煙――『浮世の画家』
Ⅲ 〈偉大さ〉のアイロニー――『日の名残り』
Ⅳ 分断される身体――『充たされざる者』
Ⅴ 幻想の上海租界――『わたしたちが孤児だったころ』
Ⅵ 座礁した船――『わたしを離さないで』
Ⅶ 世界への悼み歌――『夜想曲集――音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』
註
書誌
おわりに
新版へのあとがき
【著者について】
平井杏子(ひらいきょうこ)
長崎市に生まれる。昭和女子大学名誉教授。専攻、英文学。おもな著書に『アイリス・マードック』(彩流社、1995)、『アガサ・クリスティを訪ねる旅』(大修館書店、2010)、『ゴーストを訪ねるロンドンの旅』(大修館書店、2014)、『サミュエル・ベケットのヴィジョンと運動』(共著、未知谷、2005)、『名作は隠れている』(共著、ミネルヴァ書房、2009)、訳書にアイリス・マードック『ジャクソンのジレンマ』(彩流社、2002)などがある。
【関連書】
水声通信26 特集=カズオ・イシグロ/2,000円+税
日常の相貌——イギリス小説を読む/中川僚子/3,800円+税