11月の新刊:小島信夫の文法
2017年 11月 9日 コメントは受け付けていません。
小島信夫の文法
青木健(著)
判型:四六判上製
頁数:207頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0298-2 C0095
装幀:西山孝司
11月25日発売予定!
〈小説の自由〉を求めて、生存の深層へ
現実の渕から生の深奥へと錘鉛を下ろす代表作『抱擁家族』を読みほどく評論、ともに過ごした日々、小説の胎動を秘めた言葉の数々を振り返るエッセイ、さらには発掘対談を収め、小島信夫文学の沃野を見はるかす。
【目次】
Ⅰ 『抱擁家族』をめぐって
Ⅱ 小島信夫の文法
小島信夫の文法
「階段のあがりはな」について
未完の相貌
『抱擁家族』の時代
小島批評の魅力
小説の鏡としての演劇
コジマの前にコジマなく……
小島信夫さんを悼む
裸の私を生誕させる文学
Ⅲ 謎の人
小島さんの「初心」
物語るということ
追悼文の恐さ
笑顔の不在
小島さんの詩心
謎の人
『一寸さきは闇』の頃
小島さんの戦争体験
愛の記憶
小島信夫の思い出
Ⅳ 四十年後の『抱擁家族』 小島信夫×青木健
あとがき
【著者について】
青木健(あおきけん)
1944年,京城生まれ。作家,文芸評論家。名古屋大学法学部卒業。愛知淑徳大学非常勤講師(教授格)。1984年,「星からの風」で新潮新人賞受賞。主な著書に,『内なる中原中也』『朝の波』『星からの風』『なじまない水』(鳥影社),『中原中也――盲目の秋』『中原中也――永訣の秋』(河出書房新社),『江戸尾張文人交流録』(ゆまに書房),編著に『いま,兜太は』(金子兜太著,岩波書店)などがある。
【関連書】
小説の楽しみ 小島信夫/1500円+税
書簡文学論 小島信夫/1800円+税
演劇の一場面 小島信夫/2000円+税