12月の新刊:助教 横田弘道/ダヴィデ像
2017年 12月 12日 コメントは受け付けていません。
助教 横田弘道/ダヴィデ像
澤井繁男(著)
判型:四六判上製
頁数:216頁
定価:1,800円+税
ISBN:978-4-8010-0312-5 C0093
装幀:齋藤久美子
12月15日発売!
現代日本と中世(ルネサンス)イタリアーー
国を越え、時代を越えて繰り広げられる、権謀術数の泥仕合
小さな大学でマキァヴェリを教える新任の助教が、学長選挙をきっかけに学内の腐敗した権力闘争に巻き込まれていく『助教 横田弘道』と、若きミケランジェロによるダヴィデ像の彫刻によって、フィレンツェの新時代を拓こうとするマキァヴェリの奮闘を描く『ダヴィデ像』。
いずれも『外務官僚マキァヴェリ』外伝となる、二編の書き下ろし短編小説を収録。
【目次】
助教 横田弘道
1 模擬授業
2 秘密事項
3 文化と野蛮
4 学期末試験
5 夏期休暇
6 枡酒
7 戦争放棄
8 二律背反
ダヴィデ像
1 出逢い
2 予言者
3 時代の変わり目
4 〈融和〉
5 分
6 二体のダヴィデ像
7 青年ダヴィデ像
参考文献
【著者について】
澤井繁男(さわいしげお)
1954年、札幌市に生まれる。道立札幌南高校卒業後、東京外国語大学を経て、京都大学大学院博士課程満期退学。博士(学術)[東京外国語大学]。専攻は、イタリアルネサンス文学・文化。現在、関西大学文学部教授(ルネサンス文化論)。小説「雪道」にて、『二〇〇号記念北方文藝賞』、『第十八回北海道新聞文学賞・佳作』受章(ともに1984年)。日本文芸家協会員。織田作之助青春賞選考委員(2005-2009年度)。
おもな小説作品に、『旅道』(編集工房ノア、1994)、『若きマキアヴェリ』(東京新聞社、2013)、『復帰の日』(作品社、2016)、『外務官僚マキァヴェリ』(未知谷、2017)、おもな著書に、『ルネサンス文化と科学』(山川出版社、1996)、『魔術と錬金術』(ちくま学芸文庫、2000)、おもな訳書に、E・ガレン『ルネサンス文化史』(平凡社、2000)、W・J・バウズマ『ルネサンスの秋』(みすず書房、2012)など多数。