12月の新刊:カレル・タイゲ――ポエジーの探求者《シュルレアリスムの25時》
2017年 12月 13日 コメントは受け付けていません。
カレル・タイゲ
ポエジーの探求者
《シュルレアリスムの25時》第2期
阿部賢一(著)
判型:四六判上製
頁数:340頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0301-0 C0398
装幀:宗利淳一
12月19日発売!
私はかれのことが好きだ、なぜなら、詩人だからだ――ル・コルビュジエ
前衛芸術を牽引し、雑誌を創刊し、装幀を手がけ、コラージュを残した、チェコ・シュルレアリスム運動の最重要人物カレル・タイゲ。モスクワとパリに挟まれたプラハという磁場で終生〈ポエジー〉を謳った理論家の全貌を明らかにする。
【目次】
序章 「埋葬」されなかった前衛芸術
第1章 デヴィエトスィル
第2章 ポエティスム
第3章 建築批評
第4章 現実をめぐる複数のイズム
第5章 流れに抗うシュルレアリスム
第6章 内的モデル
第7章 夢、コラージュ
終章 タイゲとポエジー
付録 カレル・タイゲ評論選
註/略年譜/書誌/図版出典一覧
あとがき
【著者について】
阿部賢一(あべけんいち)
1972年、東京都に生まれる。カレル大学留学の後、パリ第四大学でDEA取得。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。現在、東京大学准教授。専攻、中東欧文学、比較文学。主な著書に、『イジー・コラーシュの詩学』(2006、成文社)、『複数形のプラハ』(2012、人文書院)、主な訳書に、ボフミル・フラバル『剃髪式』(2014、松籟社)、イジー・クラトフヴィル『約束』(2017、河出書房新社)などがある。
【シュルレアリスムの25時】
ジョゼフ・シマ 無音の光/谷口亜沙子/3200円+税
クロード・カーアン 鏡のなかのあなた/永井敦子/2500円+税
マクシム・アレクサンドル 夢の可能性、回心の不可能性/鈴木雅雄/2800円+税
ルネ・クルヴェル ちりぢりの生/鈴木大悟/3000円+税
ヴィクトル・ブローネル 燐光するイメージ/齊藤哲也/3500円+税
ロジェ・ジルベール=ルコント 虚無へ誘う風/谷昌親/3500円+税
ヴォルフガング・パーレン 幻視する横断者/齊藤哲也/3500円+税
ゲラシム・ルカ ノン=オイディプスの戦略/鈴木雅雄/2500円+税
ジョルジュ・エナン 追放者の取り分/中田健太郎/3000円+税
ジャン=ピエール・デュプレ― 黒い太陽/星埜守之/2500円+税