12月の新刊『煙滅』
2009年 12月 15日 コメントは受け付けていません。
煙 滅
四六判上製376頁/定価3200円+税ISBN978-4-89176-750-1 C0097 12月末→1月5日頃発売!
装幀=宗利淳一+田中奈緒子
この世界から《い》段が消えた!?
失踪した男と失踪した《文字》をめぐる、
前代未聞のミステリー。
原文は「E」抜きで執筆され、翻訳不可能と言われた
ぺレックの代表作、ついに《い》抜きで刊行!
菊地成孔氏 推薦!
*
ジョルジュ・ぺレック『煙滅』刊行記念
トークイベントのお知らせ
《ウリポ》ってなに?——現代フランス文学の楽しみ
◎豊崎由美(ライター)×塩塚秀一郎(フランス文学者、『煙滅』の訳者)
20世紀フランスで産声を上げた、奇妙キテレツな文学集団がいた……。
そのグループの名は《ウリポ》。メンバーはジョルジュ・ペレックや
レーモン・クノー、イタロ・カルヴィーノなどなど。
1つのエピソードを99通りの文体で書いたり、
「E」をまったく使わずに小説を書いたり。これらの言語遊戯によって、
彼らは文学のどんな可能性を引き出したのか?
数々の海外文学を読破し、かつてない切り口によって
書評の異種格闘技戦を繰りひろげている豊崎由美氏と、
翻訳不可能といわれたジョルジュ・ぺレックの『煙滅』を
《い》段抜きで訳すという翻訳のアクロバットを見せた塩塚秀一郎氏。
お二人に、《ウリポ》とはなにか、またペレック作品をはじめとする、
さまざまな文学表現の魅力について、たっぷりと語っていただきます。
2010年1月16日(土) 18:30開場/19:00開演
ジュンク堂池袋店4Fカフェ 定員40名
入場料 1000円(1ドリンク付)
くわしくはこちらをクリック→(*)
講師プロフィール:
●豊崎由美(とよざき・ゆみ)
1961年生まれ。ライター、書評家。主な著書に『そんなに読んで、どうするの?』、
『どれだけ読めば、気がすむの?』、『文学賞メッタ斬り!』(共著)など。
●塩塚秀一郎(しおつか・しゅういちろう)
1970年生まれ。パリ第三大学文学博士。現在早稲田大学理工学術院准教授。
主な訳書に、ジョルジュ・ペレック『さまざまな空間』、『美術愛好家の陳列室』、
レーモン・クノー『あなたまかせのお話』など。