3月の新刊:現代女性作家の方法《水声文庫》
2018年 4月 5日 コメントは受け付けていません。
現代女性作家の方法
《水声文庫》
松本和也(著)
判型:四六判上製
頁数:260頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0327-9 C0095
装幀:宗利淳一
3月20日発売!
江國香織、湊かなえ、青山七恵、小川洋子、多和田葉子、藤野可織、川上弘美ら7人の8作品を詳細に読み解き、小説家が、いかに読者に読ませる工夫をしているかを探る試み。
【目次】
はじめに
第一章 語り手を読む――江國香織「デューク」
第二章 マルチ視点ミステリー――湊かなえ『告白』
第三章 書かれた日記について書く小説――青山七恵『やさしいため息』
第四章 主題としての “書くこと”――小川洋子『原稿零枚日記』・『密やかな結晶』
第五章 越境・動物・自伝――多和田葉子『雪の練習生』
第六章 話法としての二人称――藤野可織「爪と目」
第七章 記憶‐声を語ること――川上弘美『水声』
引用・主要参考文献
あとがき
【著者について】
松本和也(まつもとかつや)
1974年、茨城県に生まれる。立教大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。現在、神奈川大学外国語学部教授。専攻、日本近代文学・演劇。主な著書に、『太宰治『人間失格』を読み直す』(2009年)、『現代女性作家論』(2011年)、『川上弘美を読む』(2013年、いずれも水声社)、『昭和一〇年代の文学場を考える 新人・太宰治・戦争文学』(立教大学出版会、2015年)、『テクスト分析入門 小説を分析的に読むための実践ガイド』(編著、ひつじ書房、2016年)などがある。
【関連書】
川上弘美を読む 松本和也/2800円+税
現代女性作家論 松本和也/2800円+税
太宰治『人間失格』を読み直す/2500円+税