4月の新刊:エリュアールの自動記述
2018年 4月 11日 コメントは受け付けていません。
エリュアールの自動記述
福田拓也(著)
判型:四六判上製
頁数:234頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0335-4 C0098
装幀:宗利淳一
4月6日頃発売!
呟きは連なり〈語〉は戯れ群れをなす
何の考えもなしに不意に書きはじめられた語は、なぜ自らを探し求めるように連鎖していくのか?――純粋な思考の表現を目指す一方で言語に頼らざるを得ないという逆説に引き裂かれながら、果敢にも自動記述を実践したエリュアール。解読不能寸前のシュルレアリスム的テクストを解剖し、その原理を露わにする。
【目次】
序論
Ⅰ 言語なき詩
Ⅱ 隠喩的自己回帰としての自動記述
Ⅲ 言語的要素の連鎖と差し向けの機能
結論
註/略年譜/書誌/あとがき
【著者について】
福田拓也(ふくだたくや)
1963年、東京都に生まれる。慶應義塾大学博士課程中退、パリ第8大学大学院博士課程修了。文学博士(パリ第8大学)。専攻、20世紀フランス詩。詩人。第32回現代詩手帖賞受賞。現在、東洋大学教授。主な著書に、『「日本」の起源』(2017、水声社)、『倭人伝断片』(2017、思潮社)、『惑星のハウスダスト』(2018、水声社)などがある。
【関連書】
惑星のハウスダスト/2500円+税
「日本」の起源/2500円+税
小林秀雄 骨と死骸の歌――ボードレールの詩を巡って/4000円+税