12月の新刊:デルフィーヌの友情

2017年 12月 15日 コメントは受け付けていません。

デルフィーヌの友情デルフィーヌの友情
《フィクションの楽しみ》
デルフィーヌ・ド・ヴィガン(著)
湯原かの子(訳)

判型:四六判上製
頁数:256頁
定価:2300円+税
ISBN:978-4-8010-0319-4 C0097
装幀:宗利淳一
好評発売中!


作家は名づけがたい、闇の領域からやってくる。
スランプに陥った新進作家のまえに現れた謎めいたゴースト・ライター。
急速に親しくなってゆく二人の女性をめぐる、恐怖のメタフィクション!


著者について
デルフィーヌ・ド・ヴィガン(Delphine de Vigan)
1966年、ブーローニュ=ビアンクール(フランス)に生まれる。現在、もっとも注目されているフランス女性作家の一人。作品は各国語に翻訳されている。主な作品に、Jours sans faim(Grasset, 2002), Les Jolis Garçons(J. -C. Lattès, 2005)、日本に紹介された作品に、『ノーと私』(加藤かおり訳、日本放送出版協会、2008年。No et moi, J. -C. Lattès, 2007)、『リュシル 闇のかなたに』(山口羊子訳、エンジン・ルーム、2014年。Rien ne s’oppose à la nuit, J. -C. Lattès, 2011)等がある。前者はザブー・ブライトマン監督により映画化された。後者はフナック文学賞はじめ数々の賞を授賞した。本作品も高校生の選ぶゴンクール賞を受賞し、2017年にはロマン・ポランスキー監督により映画化されている。

訳者について
湯原かの子(ゆはらかのこ)
上智大学仏文科卒。九州大学大学院、上智大学大学院を経てパリ第四大学文学博士号取得。現在、上智大学他講師。フランス文学・比較文学専攻、評伝作家・翻訳家。主な著書に、『カミーユ・クローデル 極限の愛を生きて』(朝日新聞社、1988年)、『藤田嗣治 パリからの恋文』(新潮社、2006年)、主な訳書に、テレーズ・ムールヴァ『その女の名はロジィ ポール・クローデルの情熱と受苦』(原書房、2011年)、カトリーヌ・ガルシア『レメディオス・バロ 絵画のエクリチュール・フェミニン』(水声社、2014年)などがある。

フィクションの楽しみ
欠落ある写本 カマル・アブドゥッラ/伊東一郎訳/3,000円+税
石蹴り遊び フリオ・コルタサル/土岐恒二訳/4,000円+税
テラ・ノストラ カルロス・フエンテス/本田誠二訳/6,000円+税
リトル・ボーイ マリーナ・ペレサグア/内田吉彦訳/2,500円+税

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