8月の新刊:リーメンシュナイダー――その人と作品
2017年 8月 25日 コメントは受け付けていません。
リーメンシュナイダー
その人と作品
杉田達雄(著)
判型:A5判上製
頁数:225頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0256-2 C0071
装幀:宗利淳一
好評発売中!
ドイツ後期ゴシック彫刻の極北
宗教改革から農民戦争へとつづく動乱の16世紀ドイツ。
静と動、重量感と浮遊感、官能と理知、瞑想と法悦が渾然一体となった大規模な祭壇彫刻をはじめ、多数の作品を残したリーメンシュナイダーの生涯と作品を、70余点の図版とともに克明にたどる。
【目次】
序 リーメンシュナイダーとは何者か
1 リーメンシュナイダー略伝
2 ヴュルツブルクにおける農民戦争
3 リーメンシュナイダーの主な作品の所在
4 ヴュルツブルクで見られる主な作品
5 グリュンスフェルトにある作品
6 フォルカハにある作品
第一章 マリア・マグダレーナ祭壇
第二章 聖血祭壇
第三章 十二使徒祭壇
第四章 マリア祭壇
第五章 磔刑祭壇
第六章 皇帝ハインリヒ二世とその妃クニグンデの石棺
第七章 哀泣祭壇
付録 佐々木基一とリーメンシュナイダー
年譜
主要参考文献
あとがき
【著者について】
杉田達雄(すぎたたつお)
1942年、川崎市に生まれる。中央大学大学院文学研究科(独文専攻)修士課程修了。東海大学講師、東京電気大学助教授、中央大学助教授・教授をつとめる。中央大学名誉教授。専攻、ドイツ文学。主な著書に、『ドイツ語小文法』(千足高保と共著、三修社、1982年)、主な論文に、「リガ時代のヘルダー」(『ドイツ文化』33号、中央大学ドイツ学会、1982年)、「ヘルダーの『シェイクスピア論』について」(『人文研紀要』4号、中央大学人文科学研究所、1985年)、「叙情詩人としてのヘルダー」(『中央大学百周年記念論文集(理工学部)』中央大学、1985年)、「北見志保子の墓」(『久我山通信——佐々木基一研究』6号、2013年)などがある。主な評論に、「『暗い谷間の時代』から」(『佐々木基一全集/第1巻』、河出書房新社、2013年)、「佐々木基一の死生観」(『久我山通信』17号、2016年)などがある。