11月の新刊:日仏アニメーションの文化論
2017年 11月 12日 コメントは受け付けていません。
日仏アニメーションの文化論
大手前大学比較文化研究叢書13
石毛弓+大島浩英+小林宣之(編)
佐野明子+権藤俊司+浜津守+今西啓介+和田淳+スタニスラス・ブリュネ+土井伸彰+イラン・グェン(著)
判型:A5判上製
頁数:268頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0296-6 C0370
装幀:宗利淳一
好評発売中!
アニメーションとは何か? アニメとはどのように異なるのだろうか?
アニメーションに携わる日仏の研究者・クリエーターたちが、研究と現場双方の視点から、地域性・社会性・歴史性が反映されたプロダクション・システムを微細に紐解き、そのアイデンティティを問い直す。
【目次】
まえがき 小林宣之
日本のアニメーションにおける「日本」とは何か 佐野明子
フランスアニメーションと「フレンチ・タッチ」 権藤俊司
日本の商業アニメ制作現場の体験から 浜津守
三次元コンピュータグラフィックスアニメーションの制作 今西啓介
インディペンデントな短編のアート系アニメーション 和田淳
フランスのアニメーション制作 タニスラス・ブリュネ
ニュー・フレンチ・スクール?――フランス・アニメーションの圏域を再考する 土居伸彰
「アニメーション」の日本語への流用について――日仏における一概念と用語の遍歴を巡る比較史の試み イラン・グェン
全体討論
あとがき 石毛弓
La production française d’animation Stanislas Brunet
【著者/編者/執筆者について】
石毛弓(いしげゆみ)
1970年、京都府生まれ。ダーラム大学人文学部哲学科博士課程修了。現在、大手前大学教授(西洋哲学)。著書に、『マンガがひもとく未来と環境』(清水弘文堂、2011年)、『ピアチューター・トレーニング――学生による学生の支援へ』(共著、ナカニシヤ出版、2014年)がある。
大島浩英(おおしまひろひで)
1960年、大阪府生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、大手前大学教授(ドイツ語学)。著書に、『現代社会を生きるキーワード(1)・(2)』(共著、大阪公立大学共同出版会、2012年、2015年)などがある。
小林宣之(こばやしのぶゆき)
1953年、岡山県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、大手前大学教授(フランス文学)。著書に、『エクリチュールの冒険――新編・フランス文学史』(共著、大阪大学出版会、2003年)、訳書に、『ネルヴァル全集』全六巻(共訳、筑摩書房)がある。
佐野明子(さのあきこ)
1975年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得退学。博士(言語文化学)。現在、桃山学院大学准教授(映像文化論)。著書に、『映画と戦争――見る欲望/撮る欲望』(共著、森話社、2009年)、『アニメーションの事典』(共著、朝倉書店、2012年)がある。
権藤俊司(ごんどうしゅんじ)
1962年、佐賀県生まれ。東京大学文学部卒。現在、東京工芸大学准教授(アニメーション史)。著書に、『ユーロ・アニメーション 光と影のディープ・ファンタジー』(共編、フィルムアート社、2002年)、『イタリアアニメーションの世界』(共著、プチグラパブリッシング、2004年)がある。
浜津守(はまつまもる)
1953年、福島県生まれ。現在、大手前大学教授。アニメ演出家。監督作に、『ガラスの仮面』、『アルスラーン戦記』、『鎧伝サムライトルーパー』などがある。
今西啓介(いまにしけいすけ)
1975年、大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。現在、大手前大学准教授(映像アニメーション、ヴィジュアルデザイン、3DCG)。
和田淳(わだあつし)
1980年、兵庫県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修士課程修了。現在、大手前大学准教授。アニメーション作家。主な作品に、『わからないブタ』(2010年、文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞)『グレートラビット』(2012年、ベルリン国際映画祭短編部門銀熊賞受賞)などがある。
スタニスラス・ブリュネ(Stanislas Brunet)
1977年、フランス、サン=クルー生まれ。ゴブラン映像専門学校アニメーション・CGIコース修了。メカニックデザイナー。『オーバン・スターレーサーズ』『アクエリオンEVOL』などがある。
土居伸彰(どいのぶあき)
1981年、東京都生まれ。株式会社ニューディアー代表取締役。新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専攻、アニメーション研究・評論。著書に、『個人的なハーモニー――ノルシュテインと現代アニメーション論』(フィルムアート社、2016年)がある。
イラン・グェン(Ilan Nguyên)
1975年、パリ近郊生まれ。フランス国立東洋言語文化研究所日本語学科卒。現在、東京藝術大学特任准教授(国際関係)。国内外のアニメーション映画祭に様々な形で協力する。