編集部通信(So)

2010年 1月 15日 コメントは受け付けていません。

創業30年目を迎える小社では、昨年末から今年にかけて、
《シュルレアリスムの25時》のスタート、翻訳界の文学的事件ともいえる、
ジョルジュ・ペレック『煙滅』の刊行と、
出版不況のさなかにあって意欲的な活動を続けています。

oonami 昨日(1月14日付け)の東京新聞夕刊の名物コラム「大波小波」では、
「幸福な小数者のための文芸」をめざす出版社の「模範例の一つ」として
小社のことが取り上げられましたが、
地道な出版活動をしている我々にとっては実に有り難いエールです。
今年はとくに30周年ということもあって、
これからも読者の方々を唸らせるような出版物を
積極的に刊行していきますので、よろしくお願いいたします。
左の画像をクリックすれば拡大します


図書新聞(1月16日号)では、アナイス・ニン研究者の大野朝子氏による
『人工の冬』(パリ版)の書評が掲載されました。詳細かつ緻密な分析のあと、

『人工の冬』に描かれた〈他者との融合〉という
束の間の夢は、どこまでも美しく、妖しく、儚い。


と結んでいます。
また昨年暮れの産経新聞(12月27日付け)の読書欄「今年、私の3冊」で、
敏腕編集者の光森優子氏が『人工の冬』(パリ版)を選び、

中編を3本収録するが、映画にもなったヘンリー・ミラー夫妻と
ニンとの特異な関係を描く『ジューナ』が素晴らしい。
選び抜かれた言葉がつづる、官能的で秘めやかな世界に浸れる。


と推薦しています。(編集部:So)


e4babae5b7a5e381aee586acアナイス・ニン/矢口裕子訳

『人工の冬』

【パリ版オリジナル】
四六判上製328頁/定価=2800円+税
ISBN978-4-89176-735-8  好評発売中!

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