8月の新刊:戯曲集《セルバンテス全集⑤》
2018年 8月 26日 コメントは受け付けていません。
戯曲集
《セルバンテス全集⑤》
田尻陽一・三倉康博・野村竜仁・高橋博幸・岡本淳子・本田誠二・井尻直志・樋口正義(訳)
判型:A5判上製
頁数:1072頁
定価:14000円+税
ISBN:978-4-8010-0175-6 C0397
装幀:西山孝司
八月下旬発売!
血に彩られた戦場を舞台とする重厚な悲劇、主従、貴賤、異装の男女が入り混じり予想外の展開を見せるコメディア、抱腹絶倒の幕間劇。セルバンテスの芸術哲学が凝縮された、本邦初訳作品を数多く含む現存する彼の全戯曲十八編を収録。
【目次】
ヌマンシアの包囲 田尻陽一訳
アルジェの生活 三倉康博訳
〈上演されたこともない新作コメディア八編と幕間劇八編〉
勅許状
販売価格査定書
原本版本照合証明書
検閲証
読者への序文
レモス伯爵への献辞
コメディア
気風のよいスペイン人 野村竜仁訳
嫉妬の館とアルデニアの森 高橋博幸訳
アルジェの牢獄 三倉康博訳
幸福なならず者 岡本淳子訳
偉大なトルコの皇妃、カタリーナ・デ・オビエド 田尻陽一訳
愛の迷宮 本田誠二訳
恋の茶番 井尻直志訳
ペドロ・デ・ウルデマーラス 野村竜仁訳
幕間劇
離婚係りの判事さん 田尻陽一訳
トランパゴスという名のやもめのヒモ男 樋口正義訳
ダガンソ村の村長選び 田尻陽一訳
忠実な見張り番 田尻陽一訳
偽のビスカヤ人 田尻陽一訳
不思議な見世物 田尻陽一訳
サラマンカの洞窟 田尻陽一訳
嫉妬深い老人 田尻陽一訳
訳注
解説 田尻陽一
【訳者について】
田尻陽一(たじりよういち)
1943年生まれ。関西外国語大学名誉教授。専攻、スペイン演劇。劇団クセックACTでスペイン語演劇の翻訳・脚本を担当。おもな訳書に、『現代スペイン演劇選集』Ⅰ〜Ⅲ(監修、カモミール社、2014〜2016)がある。
三倉康博(みくらやすひろ)
1975年生まれ。現在、広島修道大学商学部教授。専攻、スペイン黄金世紀文学・文化。編集協力をした書籍に、『ポケットマスターピース13 セルバンテス』(集英社、2016)がある。
野村竜仁(のむらりゅうじん)
1967年生まれ。現在、神戸市外国語大学教授。専攻、スペイン文学・思想。おもな訳書に、アドルフォ・ビオイ゠カサーレス 『パウリーナの思い出に』(共訳、国書刊行会、2013)がある。
高橋博幸(たかはしひろゆき)
1951年生まれ。現在、立命館大学経済学部特任教授。専攻、スペイン黄金世紀文学・演劇。おもな著書に、『ドン・キホーテの世界――ルネサンスから現代まで』(共著、論創社、2015)、『スペイン内戦とガルシア・ロルカ』(共著、南雲堂フェニックス、2007)がある。
岡本淳子(おかもとじゅんこ)
1961年生まれ。現在、大阪大学大学院言語文化研究科准教授。専攻、スペイン現代演劇。おもな著書に、『現代スペインの劇作家アントニオ・ブエロ・バリェホ――独裁政権下の劇作と抵抗』(大阪大学出版会、2014)がある。
本田誠二(ほんだせいじ)
1951年生まれ。現在、神田外語大学外国語学部教授。専攻、スペイン黄金世紀文学。おもな著書に、『セルバンテスの芸術』(2005)が、おもな訳書に、アメリコ・カストロ『スペイン人とは誰か――その起源と実像』(2012)、カルロス・フエンテス『テラ・ノストラ』(2016、以上水声社)がある。
井尻直志(いじりなおし)
1955年生まれ。現在、関西外国語大学外国語学部教授。専攻、スペイン文学、ラテンアメリカ文学。おもな著書に、『スペイン内線とガルシア・ロルカ』(共著、南雲堂フェニックス、2007)が、おもな訳書に、『ボルヘス詩集』(共訳、思潮社、1998)がある。
樋口正義(ひぐちまさよし)
1941年生まれ。龍谷大学名誉教授。専攻、スペイン中世・黄金世紀文学。おもな著書に、『ドン・キホーテ事典』(共編著、行路社、2005)、『小学館西和中辞典』(共編著、小学館、1990)が、おもな訳書に、『模範小説集』(共訳、水声社、2017)がある。
【セルバンテス全集】
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全巻セット定価=70,000円