10月の新刊:死と生についての五つの瞑想

2018年 10月 12日 コメントは受け付けていません。

死と生についての五つの瞑想死と生についての五つの瞑想
フランソワ・チェン(著)
内山憲一(訳)

判型:四六判上製
頁数:187頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0361-3 C0014
装幀:滝澤和子
10月下旬発売!

われわれの「生」は「死」からはじまる
老子やリルケに立脚しながら、「死」が存在論的転回の契機となることを説きつつ、空虚と充溢、精神と身体、美と悪といった主題をめぐって展開する五つの「瞑想」。終わりなき生成へと誘う珠玉のエセー。

肉をまとった魂
あの各人の通奏低音
他のものが触れるとそれは
震え
鳴り響く(「第四の瞑想」より)


目次

原著刊行者序文 ジャン・ムタパ

第一の瞑想
第二の瞑想
第三の瞑想
第四の瞑想
第五の瞑想
訳注

『死と生についての五つの瞑想』について 内山憲一

著者について
フランソワ・チェン(François Cheng)   
1929年、中国江西省南昌に生まれる。1948年に渡仏。詩人・作家・書家。2002年にアジア系初のアカデミー・フランセーズ会員に選出される。主な著書に、『中国の詩的エクリチュール』(L’Ecriture poétique chinoise, Seuil, 1977)、主な小説に、『ティエンイの物語』(Le Dit de Tianyi, Albin Michel, 1998. 邦訳、みすず書房、2011年)、『さまよう魂がめぐりあうとき』(Quand reviennent les âmes errantes, Albin Michel, 2012. 邦訳、みすず書房、2013年)などがある。

訳者について
内山憲一(うちやまけんいち)   
1959年、長野県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、工学院大学准教授。専攻、フランス文学。主な論文に、「バンジャマン・フォンダーヌの肖像――『ボードレールと深淵の体験』をめぐって――」(『仏語仏文学研究(東京大学)』第26号、2002年)、主な訳書に、ミシェル・ビュトール『ポール・テルヴォーの絵の中の物語』(朝日出版社、2011年)、詩集に、『おばけ図鑑を描きたかった少年』(港の人、2016年)がある。

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