11月の新刊:『失われた時を求めて』殺人事件《フィクションの楽しみ》
2018年 11月 1日 コメントは受け付けていません。
『失われた時を求めて』殺人事件
《フィクションの楽しみ》
アンヌ・ガレタ(著)
高柳和美(訳)
判型:四六判上製
頁数:224頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0364-4 C0097
装幀:宗利淳一
11月上旬頃発売!
斜め上ゆく完全犯罪!
怠慢な犯罪者たちが感情のままに貶めてきた「殺人」を救え! 完全犯罪という大いなる使命を抱いた主人公によって『失われた時を求めて』の登場人物たちが、ある一定のルールに基づいて、1人、また1人と殺されていく、実験文学集団ウリポ(潜在文学工房)の数少ない女性会員による、奇想天外な犯罪小説。
【目次】
第1部
第1章 クック・クック/第2章 オイディプス&アモック/第3章 天職/第4章 彷徨/第5章 巣窟/第6章 モータル・K /第7章 Watchman, what of the night? /第8章 オルフェオン/第9章 ひらけゴマ/第10章 Http://www.sinn&bedeutung.inc…/第11章 編集者へ
第2部
第1章 暗い部屋/第2章 ゴーストライター/第3章 見えざる手/第4章 型/第5章 量子/第6章 通糸者/第7章 エルドラド/第8章 シンコペーション/第9章 上昇/第10章 仮想舞踏会/第11章 (無題)
訳者あとがき
【著者について】
アンヌ・ガレタ(Anne Garreta)
1962年、パリに生まれる。小説家。レーモン・クノーらが創設した潜在文学工房(ウリポ)の数少ない女性メンバー。エコール・ノルマル卒業後、デューク大学とレンヌ大学で教鞭をとる。23歳で処女作『スフィンクス』(1986年。新潮社、1991年)を発表、その後、『ノット・ワン・デイ』(2002年)でメディシス賞を受賞し、現在も作品を発表し続けている。
【訳者について】
高柳和美(たかやなぎかずみ)
1979年、富山県滑川市に生まれる。東京大学文学部卒。金沢大学大学院修士課程修了。主な論文に、「創造性の起源としての女性性をめぐって――ノアイユ、プルースト、ウィニコット」(『言語態』14号、2014年)、「アルベルチーヌのアイスクリーム」再考――プルースト『囚われの女』における取り入れの空想」(『言語情報科学』11号、2013年)などがある。