10月の新刊:フルーリ・ジョゼフ・クレパン――日常の魔術《シュルレアリスムの25時》第2期
2018年 11月 5日 コメントは受け付けていません。
フルーリ・ジョゼフ・クレパン
日常の魔術
《シュルレアリスムの25時》
長谷川晶子(著)
判型:四六判上製
頁数:243頁+別丁6頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0304-0 C0398
装幀:宗利淳一
10月29日発売!
無心の絵筆の先から光り輝く寺院が現れる
「300枚の絵を描けば戦争は終わる」――突然聞こえた〈声〉にしたがって描きはじめると、300枚目を描き終えた翌日にナチス・ドイツが降伏……デュビュッフェに見出され、ブルトンに称賛された霊媒画家の謎めいた生涯と魔術的な作品を解明する。
《クレパンは、割れ目から密かに合図を送ってくる原石に似ている。土のなかから掘り出さればかりの石は、抗しがたい独特の魅力を持っている。》(「序章」より)
【目次】
序章 採掘された原石のきらめき――クレパンとは誰か
第1章 祝祭的で不穏なノスタルジー――クレパンと北フランス
第2章 驚異のドキュメント――クレパンと心霊主義
第3章 シュルレアリスムとアール・ブリュットのあいだ――クレパンの周縁的な立場
第4章 方眼紙から繰りかえし立ち現れるイメージ――クレパンの「魔術的」作品
おわりに
付録1 覚書と書簡
付録2 フルーリ・ジョゼフ・クレパン讃
註/略年譜/参考文献/図版一覧/あとがき
【著者について】
長谷川晶子(はせがわあきこ)
1973年、東京都に生まれる。千葉大学大学院社会文化科学研究科都市研究専攻博士課程単位取得満期退学。パリ第7大学博士課程修了(文学博士)。現在、京都産業大学准教授。専攻、シュルレアリスム研究。著書に、『狂気のディスクルス』(共著、夏目書房、2006)、訳書に、ジャクリーヌ・シェニウー=ジャンドロン『シュルレアリスム、あるいは作動するエニグマ』(共訳、水声社、2015)などがある。
【シュルレアリスムの25時 第2期】
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