12月の新刊:リフレクション
2018年 12月 3日 コメントは受け付けていません。
リフレクション
ヴィデオ・アートの実践的美学
河合政之(著)
判型:A5判上製
頁数:322頁+別丁6頁
定価:3800円+税
ISBN:978-4-8010-0376-7 C0070
装幀:宗利淳一
12月14日頃発売!
待望の包括的ヴィデオ・アート研究!
街中から携帯まで、映像に覆われた時代。だが、それを鋭く批判し続けるヴィデオ・アートの本格的な理論は、今までになかった……技術・メディア・文化の全面的考察からヴィデオの芸術的な可能性を導出し、アナログな電子メディアにおける技術、知性、欲望の様態を明らかにする。今世紀のヴィデオ芸術を牽引する映像作家による瞠目の書!
【目次】
まえがき
序 章 ヴィデオをめぐる現在の状況
第Ⅰ部 ヴィデオの定義――技術的原理と社会的機能
第1章 ヴィデオの原理――ウェーヴ、フロー、プロセス
第2章 ヴィデオと他のメディア
第3章 フィードバック
第Ⅱ部 リフレクション――批判的美学としてのヴィデオ
第4章 アナログデータの地平
第5章 反映としての反省――ヴィト・アコンチ
第6章 指向の次元――飯村隆彦
第7章 指向から出来事へ――ゲイリー・ヒル
第8章 作業的理性と視のリフレクション――ヴァスルカ夫妻
第9章 リフレクションとしての世界――ナム・ジュン・パイク
結 論 videoの機へと向けて
註/参考文献/ヴィデオ作品リスト/用語解説
あとがき
【著者について】
河合政之(かわいまさゆき)
1972年、大阪府に生まれる。ヴィデオ・アーティスト、オーガナイザー。東京大学文学部美学美術学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士前期課程修了。1994年から、ヴィデオ・アートの制作を始め、国内外で活躍。主な著書に、『映像編集の理論と実践』(共著、2008年)、『メディア環境の物語と公共圏』(共著、いずれも法政大学出版局、2013年)、『僕らはヴィジュアルで思考する――シームレス・メディアの時代とvideo art』(編著、現代企画室、2013年)などがある。公式サイト:http://masayukikawai.com/
【関連書】
映像アートの原点 1960年代/飯村隆彦/2500円
パリ=東京 映画日記/飯村隆彦/2500円