12月の新刊:魂について
2018年 12月 11日 コメントは受け付けていません。
魂について
ある女性への七通の手紙
フランソワ・チェン(著)
内山憲一(訳)
判型:四六判上製
頁数:188頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0385-9 C0014
装幀:滝澤和子
12月17日発売!
渇きのはてに ひとくちの水
われわれの存在の基底に横たわり、われわれの生をささえているにもかかわらず、近代合理主義から冷笑され、精神と身体の二元論によって切り捨てられてきた〈魂〉とは何か。ある女性から届いた一通の手紙をきっかけに、〈精神〉とは異なる位相にある〈魂〉の煌めきを、デカルト、パスカル、ヴェイユら西洋の知性と、〈気〉、〈道〉、〈空〉などの東洋の思想とを手がかりに追跡する、美しい七通の手紙。
【目次】
第一の手紙
第二の手紙
第三の手紙
第四の手紙
第五の手紙
第六の手紙
第七の手紙
死と生、そして魂 内山憲一
【著者について】
フランソワ・チェン(François Cheng)
1929年、中国江西省南昌に生まれる。1948年に渡仏。詩人・作家・書家。2002年にアジア系初のアカデミー・フランセーズ会員に選出される。主な著書に、『中国の詩的エクリチュール』(L’Écriture poétique chinoise, Seuil, 1977)、『死と生についての五つの瞑想』(Cinq méditations sur la mort : Autrement dit sur la vie, Albin Michel, 2013. 邦訳、水声社、2018年)、主な小説に、『ティエンイの物語』(Le Dit de Tianyi, Albin Michel, 1998. 邦訳、みすず書房、2011年)、『さまよう魂がめぐりあうとき』(Quand reviennent les âmes errantes, Albin Michel, 2012. 邦訳、みすず書房、2013年)などがある。
【訳者について】
内山憲一(うちやまけんいち)
1959年、長野県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、工学院大学准教授。専攻、フランス文学。主な訳書に、ミシェル・ビュトール『ポール・テルヴォーの絵の中の物語』(朝日出版社、2011年)、フランソワ・チェン『死と生についての五つの瞑想』(水声社、2018年)、詩集に、『おばけ図鑑を描きたかった少年』(港の人、2016年)がある。
【フランソワ・チェンの本】
死と生についての五つの瞑想/フランソワ・チェン/2000円+税