2月の新刊:時との戦い《フィクションのエル・ドラード》
2020年 2月 14日
時との戦い
《フィクションのエル・ドラード》
アレホ・カルペンティエール(著)
鼓直/寺尾隆吉(訳)
判型:四六判上製
頁数:186頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0458-0 C0397
装幀:宗利淳一
2月下旬頃発売!
カルペンティエールの作品全体が、未来の記憶であると同時に過去の予告なのだ。(カルロス・フエンテス)
ニグロの老人が振るう杖の一振りにより、崩壊した館がたちまち元の姿へと戻り、亡くなったはずの館主の生涯をその死から誕生へと遡る傑作「種への旅」をはじめ、「夜の如くに」「聖ヤコブの道」を含む旧版に加え、時間の枠組みを大きく逸脱させるユーモアとアイロニーが散りばめられた「選ばれた人びと」「闇夜の祈祷」「逃亡者たち」「庇護権」の四編をあらたに加えた決定版カルペンティエール短編集。
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