日本ロシア文学会主催公開シンポジウム『ロシアの文化 その魅力と鑑賞法』開催

2017年 5月 25日

来る2017年7月8日(土)に、東京大学本郷キャンパスにて、日本ロシア文学会主催による公開シンポジウム『ロシアの文化 その魅力と鑑賞法』が開催されます。
日時:2017年7月8日(土)14:30〜17:00
場所:東京大学本郷キャンパス 法文1号館113教室
予約不要、入場無料です。詳細は以下のフライヤー(JPEG)をご覧ください。
弊社も、書籍の販売ブースを出展いたします。ロシア文学・映画に関連する様々な書籍を取り揃えておりますので、ぜひお立ち寄りください。

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6月の新刊:フロベール コンテンポラリーなまなざし

2017年 5月 25日

フロベール書影
フロベール コンテンポラリーなまなざし

ジャンヌ・ベム(著)
柏木加代子(訳)

判型:四六判上製
頁数:240頁+別丁4頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0260-9 C0098
装幀:湊茉莉+バティスト・フランソワ
6月8日頃発売!

現代アートの先駆者、フロベール
近代小説を革新して芸術の域にまで高めた巨匠フロベール。
作家は、現代のコラージュ/パフォーマンス/インスタレーションに繋がる「ビジュアルな瞬間」としてのエクリチュールを読者に体験させようとする思考実験を行っていた!
フロベール研究の第一人者の綿密な草稿研究に裏打ちされた分析と、大胆にして新鮮なアプローチによって小説における視覚性を浮き彫りにする。
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6月の新刊:どうにもこうにも

2017年 5月 18日

どうにもこうにも
どうにもこうにも
ジョルジュ・フェドー(著)
桑原隆行(訳)

判型:四六判上製
頁数:253頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0220-3 C0074
装幀:西山孝司
6月1日発売!


冷静(カネ)か、情熱(色恋)か……
19世紀末のパリ社交界を舞台にままならない恋の駆け引きを描く、フランス式艶笑コメディの傑作!

裕福で美しい歌姫リュセットは、魅力的だが一文無しの青年ボワ=ダンギアンに首ったけ。一方、ボワ=ダンギアンは彼女への想いを引きずりながらも、資産家である男爵令嬢ヴィヴィアンヌとの結婚を決意していた。婚約の直前に至ってもなお別れを告げることができない彼は、リュセットに言い寄る男たちに翻弄され、カネか恋かという究極のジレンマに直面する……
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5月の新刊:デリダ 脱−構築の創造力

2017年 5月 18日

デリダ
デリダ 脱−構築の創造力
メタポリアを裁ち起こす
中田光雄(著)

判型:A5判上製
頁数:340頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0184-8 C0010
装幀:宗利淳一
好評発売中!


〈脱−構築〉とは、破壊であるか、新−構築であるか
デリダ哲学の根幹をなす〈脱–構築〉概念を〈創造力〉の哲学として位置づけ、アポリア概念をめぐる仔細な検討を経ながら、今日および今後の哲学思想や文化価値創造、さらには世界社会運営へのデリダ哲学の積極的な貢献可能性の如何を問う。
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4月の新刊:中村真一郎手帖⑫

2017年 5月 18日

中村真一郎手帖12
中村真一郎手帖⑫
中村真一郎の会(編)

判型:A5判並製
頁数:88頁+別丁8頁
定価:1000円+税
ISBN:978-4-8010-0257-9 C0091
装幀:齋藤久美子
好評発売中!


戦後文学の旗手・中村真一郎の業績を顕彰する研究・活動を続けている〈中村真一郎の会〉の機関誌第12号。中村真一郎の人柄と作品の機微に迫る、池内紀、井村君江、菅野昭和正らによるエッセイ・論考・講演録の他、パリでくつろぐ真一郎の貴重な写真も多数掲載!
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5月の新刊:印象・私・世界ーー『失われた時を求めて』の原母体

2017年 5月 11日

印象・私・世界印象・私・世界
『失われた時を求めて』の原母体
武藤剛史(著)

判型:四六判上製
頁数:269頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0258-6 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!

プルースト文学の真髄
無意志的記憶は、『失われた時を求めて』に主たる「原材料」を提供しているばかりか、この巨大な作品を支える「全芸術論」を、さらには作品の構造をも、厳密に規定している。無意志的記憶こそ、『失われた時を求めて』の原母体なのだ。——本文より
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5月の新刊:老嬢 《バルザック 愛の葛藤・夢魔小説選集4》

2017年 5月 8日

老嬢
老嬢
バルザック 愛の葛藤・夢魔小説選集
オノレ・ド・バルザック(著)
私市保彦+片桐祐訳(訳)

判型:四六判上製
頁数:384頁
定価:3800円+税
ISBN:978−4−8010-0144-2 C0397 
5月19日頃発売!

《バルザック 愛の葛藤・夢魔小説選集》ついに完結!
アランソンで一大サロンを築くコルモン嬢をめぐり、水面下で婿の座争いが起こる。老嬢を射止めるのは文なしの老騎士か、中産階級の商人か、貧しく純情な青年か?
コミカルな表題作ほか、「ボエームの王」「コルネリュス卿」「二つの夢」の四篇。
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5月の新刊:謎――キニャール物語集《パスカル・キニャール・コレクション》

2017年 5月 8日

謎
キニャール物語集
《パスカル・キニャール・コレクション》
パスカル・キニャール(著)
小川美登里(訳)

判型:四六判上製
頁数:214頁
定価:2400円+税
ISBN:978-4-8010-0224-1  C0397
好評発売中!


曖昧で濃密、迫りくる謎
愛する者を手に入れるため、悪魔と結んだ契約に苦しむ娘と愛された男の苦闘を描いた「舌の先まで出かかった名前」、母親に殺されかけ生き延びた子どもが自らの生を謎掛けにすることで一つの王国を手にする「謎」ほか四編!
伝承をもとに書きおこされた物語=コント。それに魅了され、蒐集家を自認する作家の核となる文学観が表れた物語集。
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4月の新刊 : 武田五一的な装飾の極意

2017年 5月 8日

武田五一
武田五一的な装飾の極意
茶室からアール・ヌーヴォーをめぐる建築意匠
谷藤史彦(著)

判型:A5判上製
頁数:200頁+別丁カラー8頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0219-7 C0070
装幀:齋藤久美子
4月25日発売!


近代日本を牽引した装飾家・建築家
山口県庁、京都大学、同志社女子大学などの公共施設をはじめ、明治村に移築された芝川又右衛門邸など数多の作品を残し、明治末期の欧州留学後アール・ヌーヴォー、ウィーン分離派などの新しいデザインを日本に紹介した〈関西近代建築の父〉の軌跡をたどる。
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日本文化人類学会第51回研究大会で販売ブースを出展します

2017年 4月 24日

来る2017年5月27日(土)と2017年5月28日(日)の両日に神戸大学鶴甲第一キャンパスで開催される日本文化人類学会第51回研究大会で、販売ブースを出展いたします。
現在好評刊行中の『人類学の転回』シリーズや『パルティータ』シリーズなどを取り揃えておりますので、ぜひお立ち寄りください。

 

今福龍太コレクション〈パルティータ〉 『クレオール主義 パルティータⅠ』刊行記念トークイベント開催のお知らせ

2017年 4月 13日


今福龍太×松田法子
「境界の場所にはクレオールの虹が立つ」


 26年前に初版が刊行され、以後、読者の静かな支持を得ながら変容をつづけてきた書物『クレオール主義』。
 日本における「境界の思考」「ボーダー論」「ポストコロニアル研究」の重要な一里塚となったこの著作が、このほどまったく新しい装いをまとって、小社から復刊しました。今福龍太の著作コレクション〈パルティータ〉の第1巻です。内容も大幅に刷新され、まるでポスト・オバマ時代=トランプ時代に再び現れた、アクチュアルなヴィジョンをはらむ「新著」のような佇まいです。
 この「変容する書物」の来歴と現在時とをめぐって、著者である今福龍太先生と、建築・都市史の俊秀にして新たな「フィールド」理論を模索する松田法子先生が対話します。
 「場所」「越境」「ヴァナキュラー」「無国籍」「ディアスポラ」「汀」といったテーマの周辺を自由に彷徨いながら、流動する現代世界をあらたな視点から読み解くヒントを探ります。
 『クレオール主義』に掲載された多くの写真・図版を投影し、クレオールの虹の大きな弧の下で語り合う、熱帯市場の華やぎのような2時間です。ふるってご参加ください!

参加を希望される方は、本屋B&Bのウェブサイトより直接お申し込み下さい。

場所:本屋 B&B 東京都世田谷区北沢2-12-4 2F
日時:2017年4月15日(土)
開場:13:30/開演:14:00/終了予定:16:00
参加費:1,500 円+1 drink order
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〈中村真一郎の会〉講演会のお知らせ

2017年 4月 13日

今年没後20年を迎える戦後文学の旗手、中村真一郎。その業績を顕彰する活動・研究を続けている〈中村真一郎の会〉(事務局=水声社)主催の講演会を開催いたします。
講師は、荒川洋治先生、尾崎真理子先生(司会=鈴木貞美先生)。生前の中村真一郎との交流をめぐる思い出にも触れていただきながら、知的興奮に満ちた中村文学の世界を探訪し、今、そして未来の文学のあり方を考えます。

日時】2017年4月22日(土)14:30〜
場所】明治大学駿河台校舎リバティタワー1135教室(13階)
プログラム
14:30〜 尾崎真理子先生「中村真一郎の遺したもの」
15:30〜 荒川洋治先生「中村真一郎の風景」
16:30〜 質疑応答

講師紹介
尾崎真理子(おざきまりこ)先生
……1959年、宮崎県生まれ。文芸評論家、読売新聞編集委員。
荒川洋治(あらかわようじ)先生
……1949年、福井県生まれ。現代詩作家。文化学院総合芸術学科講師。

司会
鈴木貞美(すずきさだみ)先生
……1947年、山口県生まれ。日本文芸文化史研究。国際日本文化研究センター名誉教授。

※聴講1000円、予約不要

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4月の新刊 : アナイス・ニンの日記

2017年 4月 7日

アナイスニンアナイス・ニンの日記
アナイス・ニン(著)
矢口裕子(編訳)

判型:四六判上製
頁数:536頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0218-0 C0098
装幀:滝澤和子
4月4日発売!

これが世にでた暁には、聖アウグスティヌスやペトロニウス、アベラール、ルソー、プルーストらが書き記したことと並びうる、記念碑的な告白の書となる。

――ヘンリー・ミラー

アナイス・ニン没後40年、「日記文学の白眉」刊行。17歳から74歳の死まで、ヘンリー・ミラー、その妻ジューン、アントナン・アルトー、オットー・ランクほか作家・芸術家たちとの交遊、恋愛、そして作家としての葛藤を綴った膨大な日記から奔放、かつ繊細に生きたニンの生涯をたどる。
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【書評】『メイン・ストリートのならず者』《ロックの名盤!》、毎日新聞に書評掲載

2017年 4月 4日

2017年4月2日(日)の毎日新聞朝刊にビル・ヤノヴィッツ『メイン・ストリートのならず者』《ロックの名盤!》の書評が掲載されました。

評:井波律子「今週の本棚」(毎日新聞社のサイトです)

 

3月の新刊:「日本」の起源――アマテラスの誕生と日本語の生成《水声文庫》

2017年 3月 31日

日本の起源「日本」の起源
アマテラスの誕生と日本語の生成
《水声文庫》
福田拓也(著)

判型:四六判上製
頁数:185頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0237-1 C0091
装幀:宗利淳一
好評発売中!

〈訓読〉と〈音読〉の根源に迫る!
『古事記』の「天の岩屋戸神話」と山上憶良の「日本挽歌」に着目しながら、日本の起源ともいえるアマテラスの誕生の謎にたどる。古来から連綿と息づき、いまも日本人の深層意識に眠る〈「日本」という複合的システム〉の在り処をさぐった画期的な日本論。
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4月の新刊:ロシアの物語空間

2017年 3月 30日

ロシアの物語空間ロシアの物語空間
近藤昌夫・角伸明・樫本真奈美・高田映介・新井美智代(著)

判型:A5判並製
頁数:320頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0182-4 C0098
装幀:宗利淳一
4月5日頃発売!


19世紀から21世紀まで、知られざるロシア文学の世界を一冊で紹介。

近現代ロシアの作家14人の長・短篇小説を、その核心部を構成する場所・空間の表象に着目して読み解く。人工的な都市と豊かな自然のコントラスト、隠された宗教的シンボル、帰るべき場所を失いさまよう人々の影に満ちて、不可思議な魅力を湛える物語空間を探索する、ロシア文学入門の書。
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4月の新刊:ドン・キホーテ[後篇]《セルバンテス全集③》

2017年 3月 27日

書影_ドン・キホーテ[後篇]ドン・キホーテ[後篇]
《セルバンテス全集③》
岡村一(訳)
本田誠二(注釈)

判型:A5判上製
頁数:832頁
定価:10000円+税
ISBN:978-4-8010-0173-2 C0397
装幀:西山孝司
3月29日頃発売!


出版された『ドン・キホーテ』前篇を〈登場人物〉たちが読み、主従の冒険のすべてを知り、二人を周到に愚弄する……〈夢〉と〈現実〉が交錯する、世界文学史上初の前代未聞のメタ・フィクション!
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3月の新刊:場所《フィクションのエル・ドラード》

2017年 3月 21日

場所 書影場所
《フィクションのエル・ドラード》
マリオ・レブレーロ(著)
寺尾隆吉(訳)

判型:四六判上製
頁数:192頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-89176-963-5 C0397
装幀:宗利淳一
4月5日頃発売!

ユーモアとファンタジー、窒息寸前のカフカ的雰囲気、フロイトとリチャード・レスターの痕跡、絶頂期のチャンドラー的香り、ガルデルとタンゴの哀愁、不眠症の不安、そしてオネッティの落ち着きを注ぎ込んだ作品だ。(フリオ・リャマサーレス)

目が覚めると、そこは見知らぬ場所だった……
見ず知らずの部屋で目覚めた男は、そこから脱出しようと試みるも、ドアの先にはまた見知らぬ部屋があるばかり。食事もあり、ベットもあり、ときに言葉の通じない人間とも出逢う迷宮のような《場所》を彷徨するうちに、男は悪夢のような数々の場面に立ち会ってゆく……
「集合的無意識」に触発された夢幻的な世界を描き、カルト的な人気を誇るウルグアイの異才レブレーロの代表作。
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3月の新刊:ルネ・マグリット――国家を背負わされた画家

2017年 3月 16日

マグリット書影ルネ・マグリット
国家を背負わされた画家
利根川由奈(著)

判型:A5判上製
頁数:288頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0238-8 C0071
装幀:宗利淳一
3月27日頃発売!

シュルレアリスムからベルギー美術へ
シュルレアリスムを代表する画家は,現代美術や広告へ影響を与えながらも,詩と思考を絵画に求めて孤高に描きつづけた,のだろうか? ベルギー王立航空会社の広告,王立施設の壁画,王立美術館の待遇,教育省主催の企画展……文化政策によって「ベルギー美術史」へと巻き込まれた,もう一人のマグリット!
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今福龍太コレクション《パルティータ》刊行開始!

2017年 3月 15日

パルティータ
今福龍太コレクション
《パルティータ》(全五巻)

判型:四六判上製
平均頁数:330頁
平均定価:3000円+税
装幀:西山孝司
全巻完結!


パルティータ──思想的変奏の組曲(パルティータ)、世界を切り分ける分界(パルティータ)、そして新たな出発(パルティータ)へのいざない──。
 クレオール文化論から群島論にいたるまで、言語・国家・領土・歴史といった近代の制度的規範を批判的に乗り越えながら思考し、接続的で包含的な世界ヴィジョンを探究しつづけてきた今福龍太。その仕事は、脱領域、ボーダー、ディアスポラ、惑星思考、全-世界、深い時(ディープ・タイム)といった理論的パラダイム、そして共創出(シンポイエーシス)や人新世(アントロポセン)をめぐる最新の思想的潮流と響き合いながらも、たえず具体の世界と物質的想像力に霊感を求めて、学問から詩へと、科学からアートへと果敢に越境を繰りかえしてきた。この旅人は、自己が森羅万象のなかに融解してゆく瞬間をとらえ、その界面において、あらゆる人と生命体と場所のあげる密やかな声を謙虚に聴きとろうとする。
「声は、それが響き渡るすべての場所を、自らとともに携えてゆく。声は同時に至る所にある」(『群島-世界論』)。
 世界が生まれながらにして持つ可変的で即興的な「薄墨色の叡知」を、吟遊詩人の精神と手技によって書きとめ、歌い継いできた独創的な人類学者がいざなう思考の冒険。
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