12月の新刊:絵画との契約――山田正亮再考

2016年 12月 26日

絵画との契約_書影
絵画との契約

山田正亮再考
松浦寿夫+中林和雄+沢山遼+林道郎(著)

判型:四六判上製
頁数:201頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0207-4 C0070
装幀:宗利淳一
12月12日発売!

「絵を描き続けたまえ 絵画との契約である」
《Work》、《Still Life》、《Color》などのシリーズをはじめ5000点もの作品を遺した山田正亮(1929-2010)。「endless 山田正亮の絵画」展(東京国立近代美術館で開催中、2017.3.1~4.9に京都国立近代美術館へ巡回)に先立ち、画家、美術批評家、学芸員らがレクチャー、討議を重ね、その制作の過程、作品の変遷等を多角的に考察しその実像を剔出する。読んでから観る/観てから読むのエンドレス。
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12月の新刊:約束のない絆《パスカル・キニャール・コレクション》

2016年 12月 13日

キニャール約束
約束のない絆
《パスカル・キニャール・コレクション》
博多かおる(訳)

判型:四六判上製
頁数:256頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0222-7 C0397
好評発売中!

あなたが行くならどこへでも、わたしは行きたい
友人の結婚式をきっかけに、故郷の町に帰ってきたクレール。思いがけず弟ポールと、海辺の小屋で暮らすこととなる……
リュミエール兄弟が初めてカラー写真を作った洞窟のある町を舞台に繰り広げられる、弟、老ピアノ教師、かつての恋人シモンらとの、親密で奇妙なつながり。
キニャールが最も愛する、美しき光の物語。

訳者について
博多かおる(はかたかおる)
1970年、東京に生まれる。東京大学卒業、同大学大学院およびパリ第7大学博士課程修了。博士(文学)。フランス、ローマンヴィル音楽院ピアノ科・室内楽科卒業、音楽研究国家資格(DEM)取得。現在、東京外国語大学准教授。主な著書に、『十九世紀フランス文学を学ぶ人のために』(世界思想社、2014年、共著)、訳書に、ギヨーム・デュプラ『地球のかたちを哲学する』(西村書店、2010年)、『ガンバラ:バルザック芸術/狂気小説選集2』(水声社、2010年)などがある。

パスカル・キニャール・コレクション
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12月の新刊:いにしえの光〈最後の王国2〉《パスカル・キニャール・コレクション》

2016年 12月 13日

キニャールいにしえ
いにしえの光〈最後の王国2〉
《パスカル・キニャール・コレクション》
小川美登里(訳)

判型:四六判上製
頁数:336頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0221-0 C0397
好評発売中!

異時間の恍惚
時間に論理性はない――
ナチス以後、また原爆投下以後の、「人間性の終焉」の時代に、滅びることなくいきいきと甦る古代壁画。無情の時間の流れの彼方にある性の輝きを探究する、ベルグソンを専攻していた著者ならではの「時間」論。

訳者について
小川美登里(おがわみどり)
1967年、岐阜県に生まれる。筑波大学人文社会系准教授(専攻、フランス現代文学)。ジェンダー、音楽、絵画、文学などにも関心をもつ。主な著書に、La Musique dans l’œuvre littéraire de Marguerite Duras(L’Harmattan, 2002)、Voix, musique, altérité : Duras, Quignard, Butor(L’Harmattan, 2010) 、Midori OGAWA & Christian DOUMET(dir.), Pascal Quignard, La littérature à son Orient(Presses Universitaires de Vincennes, 2015)、Dictionnaire sauvage, Pascal Quignard(collectif, Herman, 2016)などがある。

パスカル・キニャール・コレクション
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新シリーズ《パスカル・キニャール・コレクション》刊行開始!

2016年 12月 12日

キニャールレヴィナスのもとで哲学を学んだ思索家であり、卓越したストーリーテラーでもあるパスカル・キニャール(1948–)。
彼の小説作品(本邦初訳)だけでなく、作家のライフワークである〈最後の王国〉シリーズ全巻(現時点)と、音楽論、舞踏論、絵画論など、全15冊に集成します。作家の全貌に迫るラインナップです。
内容見本呈(全国の書店でも配布しております)。
詳細はこちら(PDF)をご覧ください。


コレクション内容】(既刊=*)
音楽の憎しみ 博多かおる訳*
謎 キニャール物語集 小川美登里訳*
はじまりの夜 大池惣太郎訳*
約束のない絆 博多かおる訳*
ダンスの起源 桑田光平・パトリック・ドゥヴォス・堀切克洋訳*
 博多かおる訳*

〈最後の王国シリーズ〉
1.さまよえる影たち 小川美登里・桑田光平訳*
2.いにしえの光 小川美登里訳*
3.深淵 村中由美子訳*
4.楽園のおもかげ 小川美登里訳*
5.もっとも猥雑なもの 桑田光平訳*
6.静かな小舟 小川美登里訳*
7.落馬する人々 小川美登里訳*
8.秘められた生 小川美登里訳*
9.死に出会う思惟 千葉文夫訳*





 

12月の新刊:痕跡

2016年 12月 12日

痕跡
痕跡
エドゥアール・グリッサン(著)
中村隆之(訳)

判型:四六判上製
頁数:256頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0210-4 C0097
12月25日発売!

打ちのめされ、不可能なこの<われら>!
カリブ海を代表する作家が、フォークナーの影響を受け、実験的な手法でカリブ海の歴史・幻想的な伝承を交えながら、主人公マリ・スラから数世紀に渡る家族の記憶を遡る、マルティニック・サーガ。
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12月の新刊:エクリプス《フィクションの楽しみ》

2016年 11月 18日

ピクチャ 4エクリプス
《フィクションの楽しみ》
エリック・ファーユ(著)
松田浩則(訳)

判型:四六判上製
頁数:248頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0194-7 C0097
装幀:宗利淳一
12月7日発売!

フランス文壇きっての物語作者が《拉致》に挑む!
ありふれた日常から突如として連れ去られた人々は,海の向こうの閉ざされた世界〈北朝鮮〉で何を見たのか――
拉致被害者たちとその家族,新聞記者,さらには北朝鮮工作員たちの運命を半世紀という時間の中に交錯させ,《拉致》という悲劇の核心に迫る!
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11月の新刊:三島由紀夫の時代――芸術家11人との交錯

2016年 11月 18日

ピクチャ 3三島由紀夫の時代
芸術家11人との交錯
松本徹(著)

判型:四六判上製
頁数:288頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0205-0 C0095
装幀:齋藤久美子
11月25日発売!



〜11・25《憂国忌》記念刊行!〜
共に生きた芸術家たちとの親交/離別からひもとく、
三島由紀夫、激動の半生。

〈日本〉を背負って生き、書き、そして激動のうちに命を散らした戦後文学の怪物=三島由紀夫。
その謎に包まれた全体像を、川端康成、澁澤龍彦、細江英公、大岡昇平、江藤淳ら、昭和を駆け抜けた文学者・芸術家との親交と離別をたどりながら鮮やかに描く。
三島由紀夫研究において見過ごされがちであった同時代人との交流に焦点を当て、三島文学/研究の入門書としても読める迫真の評論!
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11月の新刊:貧者の息子 カビリーの教師メンラド 叢書《エル・アトラス》

2016年 11月 16日

貧者の息子貧者の息子 カビリーの教師メンラド
叢書《エル・アトラス》
ムルド・フェラウン(著)
青柳悦子(訳)

判型:四六判上製
頁数:280頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0241-8 C0397
装幀:宗利淳一
11月25日頃発売!

「フルル・メンラドよ、おまえの話を聞こうではないか。」

世界の片隅から届けられた珠玉の小説
フランス占領下のアルジェリア、カビリー地方で農民の子として生まれたメンラド・フルルは、貧しいながらも勉学に励み、努力して教師となる……子供時代の極貧、田舎の生活風景、家族への思いなどをふり返りながら、みずからの属する社会を自負をもって描きだす現代アルジェリア文学の古典。
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11月の新刊:襲撃《フィクションのエル・ドラード》

2016年 11月 16日

襲撃襲撃
《フィクションのエル・ドラード》
レイナルド・アレナス(著)
山辺弦(訳)

判型:四六判上製
頁数:200頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-89176-960-4 C0397
装幀:宗利淳一
11月25日頃発売!

《人類の未来に関する一種の乾いた寓話であり、おそらくは20世紀に書かれた最も壮絶な本だ。》(レイナルド・アレナス)

徹底的なまでの暗黒世界
舞台は唯一無二の独裁者「超厳師」が支配する絶対的な独裁国家。自由を剥奪され「けだもの」として扱われている国民には、ひたすら体制に奉仕するための強制労働が命じられているディストピア社会……。
非人道的な抑圧システムが張り巡らされた世界で、禁止された《囁き》を密告し、違反者たちを抹殺する取締員として頭角を現した主人公は、首都を離れ各地を粛清して回る旅に出る。その狙いはただ一つ、母親を探し出して亡き者にするという妄執的な渇望だった……
キューバの亡命作家レイナルド・アレナスによる自伝的五部作の最後を飾る衝撃的な作品。
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11月の新刊:混沌と抗戦――三島由紀夫と日本、そして世界

2016年 11月 16日

書影混沌と抗戦
三島由紀夫と日本、そして世界
井上隆史/久保田裕子/田尻芳樹/福田大輔/山中剛史(編)

判型:A5判並製
頁数:472頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0201-2 C0095
装幀:西山孝司
11月25日発売!


〈三島由紀夫〉を掻き回す

世界文学、天皇概念、宗教思想、革命論争、同時代作家・文化との連関、そして11・25――
国内外30名を超える豪華執筆陣による多彩な三島論を一挙に結集。豊饒なる混沌に満ちた三島由紀夫の淵源へと肉迫し、いまだ謎に包まれたその全体像を闡明する。(国際三島由紀夫シンポジウム記念論集)

執筆者――
井上隆史/松本徹/イルメラ・日地谷゠キルシュネライト/ドナルド・キーン/徳岡孝夫/平野啓一郎/芥正彦/高橋睦郎/スーザン・J・ネイピア/四方田犬彦/デニス・ウォシュバーン/竹本忠雄/中村哲郎/J・キース・ヴィンセント/ダミアン・フラナガン/浜崎洋介/南相旭/梶尾文武/久保田裕子/有元伸子/武内佳代/田尻芳樹/田中裕介/遠藤不比人/福田大輔/エリック・ローラン/佐々木孝次/原和之/広瀬大介/ジェームズ・レイサイド/宮本亜門/細江英公/三輪太郎/山中剛史/佐藤秀明
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11月の新刊:『罪と罰』をどう読むか――〈ドストエフスキー読書会〉

2016年 11月 7日

ピクチャ 3
『罪と罰』をどう読むか
〈ドストエフスキー読書会〉
川崎浹+小野民樹+中村邦生(著)

判型:四六判上製
頁数:256頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0204-3 C0098
装幀:齋藤久美子
11月14日発売!

黄昏のペテルブルグを彷徨するラスコーリニコフは誰を殺したのか?

日本や海外の様々な文学作品や思想に言及しつつ,『罪と罰』を冒頭からエピローグまで丁寧に読み解き、十九世紀ロシアの社会情勢、物語論など、多様な観点から論じる。初読の手引きとしても,再読の手掛かりとしても格好の『罪と罰』入門書。ロシア人独特の正式名称や愛称を併記した「登場人物一覧」や,『罪と罰』邦訳の歴史の深さがわかる「邦訳一覧」をあわせて収録。
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11月の新刊:ポカホンタスのいる湖景/移住者たち《アルノ・シュミット・コレクション》

2016年 11月 2日

書影_ポカホンタスポカホンタスのいる湖景/移住者たち
《アルノ・シュミット・コレクション》
アルノ・シュミット(著)
和田洵(訳)

判型:四六判上製
頁数:227頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0211-1 C0397
装幀:滝澤和子
好評発売中!

『ポカホンタスのいる湖景』はわたしのもっとも好きな作品だ。
(ギュンター・グラス)


デーブリーン、グラス、クノー、カルヴィーノが賞賛した、現代ドイツ文学の鬼才の著作集、刊行開始!
ある夏の休暇、避暑地の湖で出会った男女4人の情景を、あまりに美しく、あまりに猥雑に描いたために「神の冒涜とポルノグラフィー」で訴えられた問題作、『ポカホンタスのいる湖景』。第2次大戦後、家を失ったドイツ人難民の辛苦と安息を求める旅を活写した『移住者たち』――現代的感覚にそった新たな散文形式「フォト・アルバム」で現代ドイツ文学を刷新した2編。自作解説のエッセイも収録。
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11月の新刊:サドのエクリチュールと哲学、そして身体

2016年 11月 2日

書影_サドのエクリチュール
サドのエクリチュールと哲学、そして身体

鈴木球子(著)

判型:A5判上製
頁数:273頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0203-6 C0098
装幀:宗利淳一
11月17日頃発売!


美徳と悪徳の彼岸

「サドは歴史に翻弄されただけではない。サドの身体は歴史を横切り、それを手玉に取ったのだ。この猥褻な聖侯爵は、その作品とその実在を通して、我々に一つの哲学的難問を突きつけたのである!」――鈴木創士
理性によって秩序が編制された啓蒙の時代に、同時代の文芸・思想を捻じ曲げるようにして「道徳」を、そして「自然」を暴力的に書き綴った彼の戦略と射程を見極める。
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10月の新刊:対話/インタヴュー集成《ヘンリー・ミラー・コレクション》

2016年 11月 2日

ピクチャ 3対話/インタヴュー集成
《ヘンリー・ミラー・コレクション》
ヘンリー・ミラー(著)
松田憲次郎+中村亨+鈴木章能+泉澤みゆき(訳)

判型:四六判上製
頁数:284頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0005-6 C0398
装幀:宗利淳一
10月17日発売!


座談の醍醐味

「ジャック・ケルアックとともにミラーの自作朗読をレコードで聞いたことがある。彼のガラガラ声は、私たち二人を安堵させるものだった。それは庶民的で、全面的かつ根本的にアメリカ的なものだった」というロバート・クリーリーの言葉を彷彿とさせるミラーの対話/インタヴュー。1950年代から70年にかけて、自らの創作活動、パリでの生活、友人・愛した女性たちとの関係など多岐にわたるテーマを縦横に語る。
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10月の新刊:方法異説《フィクションのエル・ドラード》

2016年 10月 24日

方法異説 書影方法異説
《フィクションのエル・ドラード》
アレホ・カルペンティエール(著)
寺尾隆吉(訳)

判型:四六判上製
頁数:328頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-89176-961-1 C0397
装幀:宗利淳一
10月25日頃発売!

カルペンティエールは文学技法の粋を凝らして魔術的世界を生み出した。
(マリオ・バルガス・ジョサ)


〈永遠の独裁制〉を描く傑作
太平洋と大西洋の両方に海岸線をもつ架空の国を舞台に、独裁者〈第一執政官〉を主人公に据え、デカルト的理性のパロディとして「啓蒙的暴君」というラテンアメリカ世界の類型的独裁者の堕落・腐敗を象徴的に描き出す、カルペンティエール随一の傑作長編。
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10月の新刊:作家、学者、哲学者は世界を旅する《人類学の転回》

2016年 10月 24日

作家、学者、哲学者作家、学者、哲学者は世界を旅する
《人類学の転回》
ミシェル・セール(著)
清水高志(訳)

判型:四六判上製
頁数:227頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0198-5 C0010
装幀:宗利淳一
10月24日発売!


〈哲学〉における幹–細胞を見いだす――。

21世紀になり新たに勃興したモノやノン・ヒューマンを巡るさまざまな思索や、人類学の存在論的転回(オントロジカル・ターン)とも深く絡み合いながら、諸学問の歴史にまつわる知見の膨大な蓄積を背景に、セールの思想の画期的な新展開が、ここに語られる。
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《小島信夫長篇集成》完結記念トークイベントのお知らせ

2016年 10月 18日

〜《小島信夫長篇集成》(全10巻)完結記念〜
春日武彦×小池昌代「小島信夫のオカシナ魅力」

小島信夫長篇集成10近年、若手作家による再評価が進む戦後文学の鬼才・小島信夫。
没後10年にあたる今年、著者の全15長篇を網羅した《小島信夫長篇集成》(全10巻)が完結しました。

これを記念して、本集成に解説をお寄せいただいた、精神科医の春日武彦さん、詩人の小池昌代さんのお二人をお迎えし、代表作『抱擁家族』『別れる理由』をはじめ、「アメリカン・スクール」「馬」「吃音学院」など、小島文学の中でも特にユニークな長篇・短篇を読み解きながら、小島文学を徹底解剖していただきます。
ユーモア、自虐、ズレ、偏執、倒錯……などなど、作品の随所に見え隠れする〈オカシサ〉というポイントに注目し、精神科医vs詩人という異色の視点から小島信夫の急所を探る試みです。
小島信夫を読みあぐねている人も、小島信夫を読み飽きた(?)人も必聴の、小島信夫〈新〉入門!
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10月の新刊:崇高点――ブルトン,ランボー,カプラン

2016年 10月 18日

ピクチャ 7崇高点
ブルトン,ランボー,カプラン
ジョルジュ・セバッグ(著)
鈴木雅雄(訳)

判型:A5判並製
頁数:285頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0146-6 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!


シュルレアリスムの発明した特異な時間の体験とは?

ブルトンが『第二宣言』で記した,シュルレアリスムにとっての「精神の一点」が実際に南仏の渓谷にあるとしたら……親友の命日に出会った女性に,その面影がみいだせるとしたら……ブルトンの残した秘密のメッセージの回路に電気を流し,その磁界へと読者を誘うシュルレアリスムの観光=実践案内書! 図版多数、著者へのインタビューも収録。
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10月の新刊:〈もの派〉の起源――石子順造・李禹煥・グループ〈幻触〉がはたした役割《水声文庫》

2016年 10月 18日

スライド1〈もの派〉の起源
石子順造・李禹煥・グループ〈幻触〉がはたした役割
《水声文庫》
本阿弥清(著)

判型:四六判上製
頁数:265頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0202-9 C0070
装幀:宗利淳一
10月25日発売!


〈幻触〉とは何か?

斎藤義重や高松次郎の影響で誕生したとされる〈もの派〉。
だがそこには、美術批評家の石子順造とともに静岡で活躍するグループ〈幻触〉の存在があった。
〈もの派〉以上に〈もの派〉的な、独自の作品を作っていた〈幻触〉の活動を詳らかにし、〈もの派〉の真実に迫る!
60年代美術史の真実!
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9月の新刊:多としての身体――医療実践における存在論《人類学の転回》

2016年 10月 5日

多としての身体多としての身体
医療実践における存在論
《人類学の転回》
アネマリー・モル(著)
浜田明範・田口陽子(訳)

判型:四六判上製
頁数:286頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0196-1 C0010
装幀:宗利淳一
好評発売中!

一つの〈真実〉ではなく、多重的な〈実践〉に向かって――。
アクター・ネットワーク・セオリーの旗手の一人である著者が、オランダの大学病院を調査し、動脈硬化と呼ばれる一つの病が、様々な行為や場所、診断と治療の相互作用のなかで、複数性を帯びて存在していることを説得的に論じる。人類学の存在論的転回に多大な影響を与えた民族誌。
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